2014/06/02→07 サンディエゴ出張


2014年3度目の海外出張はアメリカのサンディエゴに行くことになりました。サンディエゴは西海岸側の南方、暖かい気候で晴れの日が多い地域でもあります。とても気持ちがいい地域と言えます。私が滞在した四日間もとても心地よい気候でした。

今回の出張は展示会の説明員として行くことになっていましたが、終わってみると結構あれこれと打合せしてまして、忙しい出張となりました。

6/2月曜日
仕事を13時くらいまでやってからオフィスを出て京成スカイライナーに乗っかって成田空港まで向かいました。成田空港に着いてから赴任者から頼まれてた耳栓と雑誌買って、チェックインして荷物を預けて手荷物検査、出国審査を終えて乗り場の近くでメール見たりして過ごし、17時過ぎの飛行機に乗り込みました。今回はANA利用。ロスアンゼルスまで向かい、そこから国内線に乗り換えます。
飛行機機内では、
ターミネーター
神様のカルテ2、
LEGO(R) ムービー を観ました。
見逃していた作品ばかり観られて良かったです。

飛行機が着いたら6/2の朝11時。同じ1日を繰り返す不思議を感じつつも、2時間半しか無いトランジットの間に入国審査を終えて、税関を通り抜け、預け入れ荷物をいったん手元に戻してすぐにまた預けてから国際線ターミナルから国内線のUnitedのターミナルに歩いて向かいました。本当はバスで行かなきゃいけないほど遠いのですが、たまたま同じ便だったお偉方とターミナルへ。

そこからユナイテッドの窓口の自動チェックイン機でチェックインを済ませて、手荷物検査して乗り場へ。技術者の方と会ったので久しぶりにお話しながら次の飛行機を待ってましたが、途中で待合のベンチで寝てしまいまして、起こされました。1人だったら乗り遅れてたかも。

その後、飛行機に乗り込みました。国内線の小さなプロペラ機で驚くほど狭い機内でしたが、40分ほどのフライトでサンディエゴに到着しました。サンディエゴの国内線ターミナルは驚くほどコンパクトですぐに出口でした。そこから同行者の皆様とタクシーに乗って移動を開始、美しいベイエリアを横目に見ながら15分ほどでタクシーは今回宿泊したsofia hotelに到着しました。sofia hotelはレンガ作りっぽい外観のトラディショナルかつ西洋風な風貌のホテルでチェックインを済ませて海外マネージャーと部長と技術者らと共にまずは展示会会場まで徒歩で向かいました。結構距離がありましてなんだかんだで15分くらいかかる遠さでした。ただ、こうやって町並みを見られるのも悪くない、とは思います。会場の近くにはマリオットなどの高級ホテルが立ち並んでいましたがそれらに泊まってしまうと街を全く見ない可能性もあるので…。展示会会場のコンベンションセンターまでの道のりにある地区「ガスランプクォーター」は若者が集う飲み屋が沢山あってお食事には困らない街のようでした。

会場に着いてからまだ全然空いている入場者登録をぱっぱと済ませて、設営作業の終わった会場をちらりと見ました。その後、重要なお客様とカフェで面談し、打合せを行い、さらに会食場所に移動しました。会食場所へは赴任経験のある部長の運転で向かいました。高級なお寿司屋さんで寿司 太田に行きました。
いやー、マジで名店だったのですね。行けてよかったー。

これ、参考になる記事。イチローも通うような90年からある名店だそうです。
天国のすし屋 寿司太田@San Diego California. http://blog.goo.ne.jp/02975/e/16db9e70e136a8e0747f3065a740dc7a

コースを頼んだのですが、出てくるお寿司や料理がことごとく美味しくて驚きました。日本でもこんな美味い寿司、なかなか食べられないんじゃないかなあ。これまで食べた寿司の中でも一二を争う出来でした。途中からは日本酒でいいちこや八海山を3本くらい空けたような気がします。20回くらいはお猪口で乾杯したように思いますが、お会計も物凄かったですが…。ホテルの決済含めて、カード決済、来月えらいことになりそうだ。帰り際にお客様が湯のみをお土産に買ってくださりプレゼントしてくださりました。とてもしっかりとしたつくりでお家か会社で使いたいと思います。

部長の運転でお客様を送り届け、ホテルに戻り議事録を書き上げ、日本のエンジニアに電話し、夜中にパソコンを閉じ、6/2月曜日は幕を閉じました。部屋にバスタブが無かったのは残念…。

6/3火曜日
朝起きて9:00くらいにホテルロビーに集合して徒歩で展示会会場へ。会場のスタバで朝ごはん。パンはバサバサして美味しく無かったな…中々名前をきちんと書いてもらえず無念…Lukeと書かれていました。なんだか、ライトセーバーやフォースが使えそうな名前ですね。
その後、展示会は10時からゆるゆると始まりました。この日は昼に一件某社の中国系のエンジニアと打合せ、渋い展開でした。
その後に立ち話で前日にお会いした方々と軽く打合せ。6/2に宿題としてもらっていた案件は日本のエンジニアチームの努力の甲斐あって、回答出来ました。
その後、展示会会場をあれこれ台湾から来てるマネージャーと観て回ることも出来ました。全てを見ることは適いませんでしたが…。液晶や有機ELの技術トレンドを説明しながら回ってみたところ、大好評で他の人からもツアーをやってくれと頼まれる始末。嬉しいけど、私でいいのか…?と焦るところもありつつ韓国の若手のスタッフらと回ったりしました。
結局、その日以外にも何度かツアーを組み、狭い展示会場であれこれと説明する羽目に…。なぜ有機ELなの?とか結構基本的な難しい質問もあったりして焦りましたが利点をわかりやすく伝えることが出来たと思います。

展示会終わり頃なんだかんだと結局、コンベンションセンターから歩いて5分くらいのすぐ近くのMLBのスタジアムでサンディエゴパドレスピッツバーグ パイレーツの試合を観ることに。1人3000円くらいかな。内野席の3階席からビールとピザとホットドッグで応援。中々にデカイ球場で見所たっぷりと思いきや、試合自体は打撃陣の打率が2割くらいで中々打ち合いにならず、さらにピッツバーグ側が途中で4点を入れ4:1のまま。しかも、日が暮れるにつれ、意外にも段々と寒くなって来て、寒くて女性陣は早々に退散し、男性陣も1人また1人とホテルへ帰ってしまいました。私も7回終了後、野球場を離脱し、ホテルへ帰るつもりでした、が、ホテルのフロント近くのバーで飲んでいたアメリカスタッフらに捕まり、そのまま赤ワインを飲む羽目に…。4本くらい赤ワインが空いてたと思います。
その後部屋飲みに移行し、結局2時くらいまで飲んでたような気がします。パックする羽目になったのが印象的でした。


6/4水曜日
朝会場になんとか着いたものの、メールがチェック出来ておらず、少し抜け出してメールチェック。
午前中時間を見つけて11:30から社内システムのレクチャーをアメリカ人スタッフに行いました。
昼は某京都企業の方々と情報交換で打合せ。中々ボリュームのある料理でお客様は残してる人も多かったなあ。美味しかったけど、アメリカンな量でした。
夕方15時半からは商社と打合せ、幾つかの案件のまとめと今後の仕事の進め方について打合せしました。なんだか、教育係的な仕事も結構あって段々名実ともに中堅っぽくなってきました。いきなり技術的なupdateをやってくれ、という無茶振りを食らって焦りました。(しかも、私の担当外)うちの一部の製品群の紹介と技術トレンドを英語で紹介しましたが、アメリカ人にはちょっと退屈だったかもなあ、私の英語では…。語彙と言い回しの少なさに苦しみました。もっと勉強せなあかんなあ…。

夕方17時には会場を離脱し、またもや部長の運転でサンディエゴの山側へ移動、やや道間違ったりして60分くらいで会食場所の和風居酒屋へ。18時半から私の重要顧客の偉い方々と会食と相成りました。寿司太田には比べるべくも無かったですが、本当によく行く居酒屋と似たようなレベルで居心地は良かったですかね、むしろ。普段なら相当なデリケートな話もかなりバシバシ出まして、反省しなければならない部分も多数ありながら、真摯に受け止めてビハインドからやり直すしか無いんだなあ…。その日の夜中に議事録書いたもののあまりにヘビーな内容に送るのに躊躇したほどです。
そういえば、アメリカの販社の社長が「kiki、アメリカに赴任する?」と軽く投げかけて来たのは印象的でした。是非、と言ったけど自分の上司もいたりして中々にデリケートな瞬間だったようにも思います。TOEIC何点?とか聞かれたりして。結構マジなのかなあ。
21時半頃にはホテルに帰ってきましたがそこからカンパニーディナーの二次会に合流、今回は社長もジョインしてるそこそこ大事な飲み会でしたが、結局顧客打合せを優先して二次会から参上することに相成りました。二次会は半分くらいの人数でしたが、そこそこに盛り上がっており暗がりのバーであれこれと話しました。アメリカの販社の若手が23歳だと聞いて驚きましたが、私が32歳の歳だよと言ったら更に驚いていました。同い年くらいだと思ったよ!と言われて焦る焦る。そんなに若くないし!笑。まー、日本人は幼く見える、とはよく言いますが。その若手は今回の展示会対応のオーガナイザーであり、中々にしっかりとした対応をしていました。逆に私が23歳の時にあれを出来たか?と言うと怪しいですね…。
彼は6/3の夜はサンノゼでレディガガのライブを観に行ってたそうです。12月には買ってたチケットだったそうで、そりゃあそっちも行きたいよね。前座がボーカロイドだって話になって、驚きました。
調べたら確かにそのようでした。初音ミクは何を歌ったんだろうな。

http://twicolle.jp/sp/user/sippo39/323a006b167114c667bc

2次会終了後、またもや部屋飲みに移行し、偉い方々が顔面パック大会とかやって待ち構えてたりして面白おかしく飲んでいたのを見て、少し嬉しくなりました。そうなんだよなあ、人として面白いと思える人たちと仕事してたいよなあ、だなんて思った次第。

部屋に戻ってからいきなり仕事の電話3連発と議事録作成に取り掛かってたら結局寝たのは4時過ぎ…日本が活発な時間にメールや電話がバンバン来るのでかなり辛かった…。


6/5木曜日
なんとか、7時半くらいに目が覚めて、朝ご飯を抜いて、展示会場で立ってました。最終日は午後14時には展示が終わりなので比較的のんびりとしてました。偉い方々も殆どはサンディエゴを出てしまっており、前日までの半分くらいの人数になっていました。
お昼前にあまりにお腹が空きすぎて、クラクラしてきたので、スタバで美味しくないパンを食べキャラメルマキアートを飲んでました。なぜ、美味しくないのか!?と思ってましたが、ツイッターのフォロワーさんに唾液の量が日本人は少ないから、パサパサに感じるのだという話をされて衝撃を受けました。むーん、そうだったのか…それで、欧米のパンやサンドイッチはあんなにバサバサだったのか…。
なんとか、お昼を早めに済ませて12時半にアメリカ人顧客2人組と立ち話で要請を聞き、面倒だなー(ーー;)と思いつつ、何とか打ち合わせを終えました。アイオワ州から来たんだ、というその2人組はまさに典型的な南部系のアメリカ人的な風貌でした。お腹ドーンみたいな。それに限らず、アメリカ人はみなさん、体格がゴツい人が多いのだけど、食事を見てるとああなっちゃうのも納得だなあ、と感じました。
14時に展示会が終わり片付けしてからホテルに戻りしばらくあまりの疲れに爆睡してました。16時くらいには目が覚めて、ホテルで無料レンタルの自転車を借り、ベイエリアを走り回りました。この自転車がなんと、ブレーキが付いてなくて、いわゆるピストレーサー的なものだった。(ペダルを逆向きに漕ぐとブレーキがかかるアレです。)最初は慣れなくて足を痛めそうになったけど、途中からは楽しくなって走り回ってみた。が、暑かったので、程々にした。大きな大きなヨットハーバーが延々と続いていて、第二次世界大戦ミッドウェイ海戦の博物館が海辺にあり、この博物館というのが、戦艦をそのまま改造したものになっており、中々に興味深いものになっていた。その他にも潜水艦があったり、古い船をカフェに改造した店や、ホエールウォッチングが出来る船着場があったりと中々に面白い光景でした。海岸線を自転車で走り回って満足したので、ホテルに自転車を返し、またもや展示会場に戻りました。
展示会場でいつも情報交換しているメーカーさんのマーケッターと工学博士の方と3人で近くのマリオネットの中にある美味しいレストランでハーバービューを眺めつつ、お食事を頂きました。
技術的なお話や今後の業界の方向性についてあれこれとお話することが出来ました。
今回のSIDのポスター展示及び、展示物の方向性。
・明確にフレキシブル有機ELへと向かっていることが示されていたこと、
・中国メーカーの勢いが増していること、などなど。
有機EL自体は技術的な素性は良く、放電現象をコントロールしなくてはならないPDPや特許で雁字搦めだったSED、さらにその前に失敗した強誘電液晶と違って可能性があるのでは、などなど。
技術的な視点とマーケッターの視点から様々な意見交換が出来た。
有機ELの素子の技術は照明用でより進化するのでは、そして、それが結果的に新たなディスプレイの可能性にも繋がる可能性はあること。とか、ためになる話も多かった。
・台湾A社の有機EL技術者たちが軒並み米国A社に引き抜きされたという話は驚きだった。台湾A社は今回もかなり野心的な塗布型と蒸着型の組合せ大型有機ELパネルを発表していたそうだが、これがかなり無理して発表したものでは、という指摘があったに等しい。
三星が諦め、ソニーパナソニックも諦めた有機ELのTVへの転用はほぼ不可能な雰囲気が出てきているのをフレキシブルでなんとか払拭したい、というのがかなり前面に出ていたという。
また、酸化物半導体の進化はまだまだ、などのコメントもあった。
・また、ディスプレイをフレキシブル化する必要があるのか?など。ポリイミドフィルムの透明性はいかほどか、ガラスでもチャレンジは可能であること、でも課題はあること、など。
また、薄ガラスのロールtoロール工程に関する難しさなどなど。ロールtoロールはやはり課題が多い。
・そもそも、ガラスの厚みが不均一でうまく巻けない、
・端っこが必ず少し盛り上がってしまう、
・更には静電気でブロッキングしたり、傷だらけになることが目に見えている、などなど。

当たり前だけどお相手はディスプレイ業界の重鎮みたいなお方たちだったのでこちらが学べることの方が多かった。

ご飯を食べ終わり、夜景を見つつガスランプクォーターと呼ばれる飲み屋街を通り過ぎてお客様方とお別れし、ホテルの自室に戻った。飲み会に合流するはずだったが、力尽きてしまいベッドでそのまま寝てしまいそうになった。



6/6金曜日
日付変わって夜中12時過ぎに目が覚めてそのまま仕事をしてしまい、沢山仕事をしてるうちに世が明けた(!)人生でも仕事しながら完徹したのは初めてだったかもしれない。さて、そのまま夜明けのコーヒーを飲んでチェックアウト済ませて、タクシーつかまえて空港に向かった。タクシーの運転手が話しかけて来た。東京に帰るからロングフライトなんだ、と話すと「俺なんて実家帰る時はレバノンだけど、サンディエゴからだとロンドン乗り換えで20時間はかかるぜ」みたいな話をされた。あと、日本はすげえ国だよな、あの3.11の凄まじい地震の後も復活してる、とか、北朝鮮はヤバイ国だよな、日本も大変だよな、とかそういう話をしながら空港に着いた。サンディエゴ空港でのチェックインをし、荷物を預け、7:22の便を待つ間、スタバで朝ごはんにバニラマキアートとソーセージマフィンを食べ、飛行機に乗り込んだ。スタバではまたもや、発音が悪くlakieと書かれた。9:00にはサンフランシスコに着いて、サンフランシスコ空港でもターミナル間をトラムで移動し、国際線ターミナルから12:20あたりに出発した。そこから10時間フライトでした。

帰りの飛行機では
ウォルト・ディズニーの約束(Saving Mr.Banks)
her/世界でひとつの彼女
ビフォアサンセット を観ました。
どの作品も結構、面白かった!

6/7 土曜日
なんとか15:30あたりに成田に着き、バスで横浜経由で自宅に戻ったら17時過ぎ。クリーニング出したりして荷ほどきして落ち着いてからはとりためたドラマ観たりして過ごした。


長い出張だったけど、今回は実りある打合せや発見の多い出張だった。というか、やっぱりかなりどっぷりディスプレイの世界にはまり込んできてるんだなあ、ということを痛感した。それはそれで良いんだけど、さて、自分がこれからどこまで逆境を覆せるのかチャレンジしていかなければならないのだろう。気合いが必要なんだろうな…。先人がアシストしてくれてる部分も大いにあるので、そのアシストを無駄にしないように頑張っていかなきゃなあ…。