帰国

あっという間に2ヶ月半が経って日本への帰路についてる。
サンノゼ発のANA B787便は時間通り空に飛び立った。ラッキーなことに人生初のビジネスクラスへのアップグレードという嬉しい誤算が発生したおかげで美味しい食事にありつけ、シート電源のおかげで寝ずに仕事する羽目になってしまい、溜まっていた議事録は大方片付いた。いいのか悪いのさっぱりわからない。日本語と英語で書かなくてはならないというのはなかなかの重労働だ。内容がスカスカだと何も打合せしてないと言われるだろうし、長いと読まれない。中々に議事録を書くというのは良い塩梅と言うのが無いものだ。

一応、観たかった映画としてるろうに剣心 伝説の最期篇とエクスペンダブルズ3、STAND BY MEドラえもんを見ることができた。月をまたいでたら、映画も入れ替わるのだけど、残念ながら12月26日にはまたサンノゼに帰ることになる。

ただ、ビジネスクラスになったとしてもやっぱりずーっと座ってるとしんどいものだなあ。

サンノゼにいるとかなり暖かいために季節の感覚が狂っていたが、案外とサンフランシスコに行くと寒い。日本もちょうど寒波が来ていて寒いと言うのでかなりナーバスになっている。

今月はボストンとかに行った次の週にも突然、出張を告げられ敢えなくコロラド州ロングモントとミネソタ州ミネアポリスへ行くことになり水曜日から出張してきた。

サンフランシスコから飛んだのだが、サンフランシスコのAnzaパーキングというところに車を停めた。2マイルほど離れたところで4日間で60ドルくらいだから空港近くの駐車場としては安いのだと思う。車を停めるとバスがピックアップに来て2マイルほど離れた空港まで連れて行ってくれる。なかなか面白いシステムだと感じた。時間はかかるが便利だ。

 コロラド州では少し時間があったのでロッキー山脈を見ることができた。めちゃめちゃ寒いかと思ったがそうでもなかった。同行していたシンガポールスタッフがお腹をこわしてしまって大変そうだったのだが、病院に行こうとしたらめちゃめちゃ高くて驚愕した。300ドルとか登録だけでかかるとか。国民皆保険制度が無いので医療費高騰が米国の社会問題になっている、とは聞いていたが度を越したレベルに驚いた。その代わりに薬局はどこにでもあり、大半の大きなスーパーには処方箋薬局がある。また、薬そのものもいわゆるジェネリック薬品が大量に売られていて日本と比較しても格段に安い。バランスが取れているのだが取れていないのだかわからない。

 仕事の話もかなりしたと思うのだが、いつもは食いしん坊のシンガポール人スタッフが仕事ではとてもハングリーかつグローバルな視点を持った人間であることがわかりとても驚いた。シンガポール人は広東語も英語もナチュラルに話せるので、ビジネス界では最強のグローバルビジネス人材だと個人的には思うのだけど、彼は健康問題さえ無ければとてもすごい人だと感じた。かなり話し込んだのだけど、色々と学ぶべきことがたくさんあることがわかった。打合せの方はあまり馴染みの無い製品ということもあってまだまだ勉強が必要だと感じた。うーん、まだまだだなあ。そしてまたLCDのことばかり追いかけてきたのだけど、アメリカにはHDDという巨大産業があることも痛いほどにわかった。半導体とHDDはまだまだアメリカ主導なんだよなあ。ぬーん、偏りなく勉強するって本当に難しい。全てを知るスーパーマンにはなれないけどさ…。


 そのほかに会社の忘年会もあった。あ、アメリカでも忘年会ではないけど、クリスマスディナーという体裁でやるのね。何気にみんなからプレゼントもらって何も用意してなかった自分を恥じた。うーん、いつも気が利かないなあ、私。

 シンガポールのスタッフとは土曜日も日曜日もサンフランシスコにお出掛けした。土曜日はフライトから下りて日本から来ていたエンジニアと私とシンガポール人の3人で。日曜日は別の会社からの出張者と私とシンガポール人の3人で。二日間ともフィッシャーマンズワーフに行ったりしたのだけど、日曜日はゴールデンゲートブリッジに初めて自力で行った。確かに一見の価値はある。晴れてれば。こんなに蟹ばかり食べたのは人生初。金曜日もババ ガンプというお店で蟹を食べたのだが、土曜日も日曜日もダンジョネスクラブという蟹を食べた。ちなみに月曜日も上司の家で蟹だった。流石にやりすぎだ。

 気がつくと飛行機は成田空港に着いたみたいだ。こんなに日本を離れてたのも生まれて初めてだけど、Back to Japanではなくて、Go to Japanなんだよな、変な感じだ。