2015/11/26-29 グランドキャニオン、モニュメントバレー、アンテロープキャニオン、ブライスキャニオン3泊4日マイカーの旅

グランドキャニオン3泊4日

これまた日記に書かないとあっという間に忘却してしまうので、日本に帰る飛行機の時間などを利用して日記を書いておきたいと思います。(とか言いながら結局完成していなかったのですが・・・)

11/26 木曜日
赴任してから一年が経ち、2度目のサンクスギビングは勝手知ったるもので奥さんと一緒にグランドキャニオンに行くことにしました。(去年は上司のお家で七面鳥とロブスターを食べましたね、そういえば)

■どうやって行くか?グランドキャニオンというとアメリカでは1番人気の観光地なわけで、サンノゼやサンフランシスコからだとラスベガスに飛行機で1時間飛んで、その後レンタカーで5時間ほど走るとグランドキャニオンに到着するというルートが一般的です。が、結局、ラスベガスでレンタカー借りるなら自分たちの車で行った方が何かと気楽では?と思い、今回はサンノゼからのロードトリップ(自動車旅行)を選択しました。後日聞いたところによるとアメリカ人は割と1000マイル(1600km)以下であればロードトリップを選択する人は多いそうです。
そう、つまり、サンノゼからぶっ続けでグランドキャニオンまで突っ走るという道程です。
片道走行距離1200km、ノンストップでも10時間少しはかかる道程ですが、これはこれでやったことがなかったので挑戦してみることにしました。(これまでの最高距離は神奈川県から香川県の750km往復で約1,500km)
起床は朝3時半、4時前には家を出ました。最初、ガソリンをとりあえず入れた気がしますが、ぶっ続けで走ります。勿論夜明け前ですので真っ暗な道です。朝ごはんは奥さんが前日に作っておいてくれたサンドイッチを2回に分けて食べました。
見覚えのある道は途中でなくなり、途中、奥さんにも1時間少し運転代わってもらったりしながら、走り続けました。奥さんが運転上達していたのにはとてもとても助かりました。(奥さんが運転していた時間は朝霧が立ちこめていて結構危険な区間でしたが・・・。)

お昼ご飯は道中1回目のハンバーガー。バーガーキングでした。
今回思い知りましたが、アメリカにはいかにハンバーガーショップばかりがフリーウェイ沿いにあるのか?というところでした。行けども行けどもフリーウェイの看板に出てくるのはハンバーガーショップかサブウェイ。カールスジュニアかマクドナルドかバーガーキングか。他に食べるもん無いのか?とすら思いました。

その他に道中で何箇所かガソリンスタンドに寄りましたが、大体どのガソリンスタンドも1ガロン(3.9リットル)いくら?で価格表示がしてあるのですが、2.5-2.9ドルくらいが相場の中、フリーウェイの途中にあった個人営業のガソリンスタンドが4.99ドルを提示していたのには笑いました。本当に誰が立ち寄るの?というくらいには荒野のど真ん中にありましたがあのガソリンスタンドはあれで生きていってるのだとしたら大したもんです。とはいえ、そこでも15ドルほどガソリンを入れたのですが…

■ルート66殆ど信号機のないフリーウェイを走り、昼の2時半くらいにルート66という寂れたところに少しだけ立ち寄りました。ここはあのピクサーの映画「Cars」の舞台にもなったラジエータースプリングスのモデルとなった場所だそうですが、面白いことにカーズのモデルになったからか、動かなくなった古びたクラシックカーが随所に置いてありました。サンクスギビングだったので、お店の数々は閉まっていましたが街を見て回るだけでもとても面白かったです。とても可愛らしいカーズをフィーチャーした車たちを写真に収めることができた後、ルート66を後にしました。ちらちらラスベガスから来たと思われるツアーのワゴンが来ていたのが印象的でグランドキャニオンまで後少し!というのがわかりました。

■グランドキャニオン
結局、グランドキャニオンに到着したのは夕方4時半を過ぎており、パークに入る前にツサヤンという街にあるIMAXシアターでパークチケットを30ドルくらいで買い、パークに車で入って行きました。 (パークチケットは1人1人ではなく車一台でカウント)

来るまではあまりイメージがわいていなかったのですが、グランドキャニオンは非常に広大な国立公園になっているのですが、あまりに広くて各所を回るのはマイカー、もしくは園内を繋ぐシャトルバスでの移動になります。マイカーで移動するにしても各ビューポイントでは駐車場もそれなりに限られていました。ビジターセンターに車を停めて早歩きでマーザーポイントでの日の入りを観に行きましたが、マーザーポイントから見るグランドキャニオンは東向きなので、流石に夕陽は拝めず、夕陽に照らされるグランドキャニオンを撮影するのに留まりました。夕陽に真っ赤に染められたグランドキャニオンも見てみたかったなあ。

とはいえ、グランドキャニオンは壮観でした。この世の中にここまでスケールの大きな天然自然の渓谷があるのか、と慄きました。日本にある渓谷、例えば大歩危小歩危なんかとは比べ物になりません。大きすぎて渓谷というのもピンとこないくらいです。私は日本にいる頃は北海道に行かなかったですし、その他これまで自分の人生の中で見てきたいわゆる「大自然」の中でも圧倒的に凄まじいスケール感でした。カメラで何度も写真も撮りましたが、何度撮っても空の色と雲行きによって少しずつ違う表情を見せる渓谷の地層模様は、朝も昼も夜も何度でも楽しめそうでした。
徒歩で10分くらいのところにあるヤバパイポイントにも行きましたが、こちらでは既に完全に太陽は沈んでおりました。。。
園内でお土産物屋があったのでポストカードとマグネットを買いました。マグネットは冷蔵庫に貼り付けておくために購入しました。(奥さんが集めています)ポストカードは3D模様になっており、お互いの両親に手紙を書きました。

マーザーとヤバパイの二ヶ所、ビューポイントを歩いて見て回った後、車に戻った時には既に辺りは真っ暗になっており、ビジターセンターも閉まっていました。ちなみに結構、グランドキャニオンも寒くて震えながら車に戻りました。そこから車に乗り、ホテルに戻りました。ホテルはパークの真ん前にあるツサヤンにあるホテル「キャニオンプラザリゾート」にしました。何気にパークの中から外に出るだけでも10分以上車を走らせなければならず、このパークのデカさに驚くわけですが。

グランドキャニオンパーク内にもロッジがあるそうなのですが、私たちがホテルを予約しようとした時には既に一杯でした。超人気なのだとか。残念無念。1年前からホテルを押さえる人もいるそうなので仕方ないか…。ただ、チョイスしたツサヤンにあるホテルはパークにも比較的近く、割合悪くはなかったです。中には温水プールもありましたが、残念ながら水着は持参しておらず。アメリカの観光地の近くのホテルって結構な確率で温水プールがありますよね。。。ホテルでチェックインを済ませ、部屋で荷ほどきしてから夕食を食べに街に出ました。
とはいえ、ステーキかハンバーガーかパスタか、みたいな選択肢の中から選ばなければならず結局、消去法でメキシカンにしました。メキシカンはこれまた案外と店も活況でしたがお客さんが殆どインド人というのが興味深かったです。
その後、早めに寝ました。

11/27 金曜日
翌朝はグランドキャニオンでの日の出を見るために早朝5時半くらいに起床、慌ててパーク内に車で向かいました。日の出は7時なので遅れないように6時にはホテルを出発。物凄い渋滞することも覚悟してかなり早く向かいましたが、案外と現地まではあっさりと着いたので車の中でじっと夜明けを待ちました。このグランドビューポイントはパークの入口から15分くらい車を走らせたところにありまして、駐車場からすぐの展望ポイントもかなり綺麗に見渡せるのですが、そこから崖にある階段を下りていくと更に先端部から夜明けを見ることができます。文字通り崖ですし、柵が無いので完全に自己責任の世界です。とはいえ、何人も下りていくので、私たちも追随して少し下ると確かに景色の見え方はかなり違う。日本人の親子連れがいて、お父さんだけが必死で一眼レフ構えて写真撮ってたのが印象的でした。
景色を楽しみ、夜明けを楽しみ、7時半くらいに車に戻りました。そこから慌ててホテルに戻り身支度を調え、チェックアウトし、近くのツサヤンの空港に向かいました。

今回、どうしても奥さんがやりたかったことの一つに「グランドキャニオンで飛行機に乗って空から見る!」というのがあったそうでして、1週間前くらいに慌てて予約してました。

すぐに空港には着いたのですが複数あるチャーターサービスのどれが自分たちが予約したサービスかわからず少し遅れ気味に到着。今回はプロペラ機でグランドキャニオンを遊覧飛行するプラン。お値段は一人150ドル程度とかなりしますが、確かに非常に素晴らしい眺望が45分ほど楽しめます。これは確かにグランドキャニオンに来たら1度はトライした方がいいようにも思います。奥さんは後半の揺れで気持ち悪くなってしまったとのことで、飛行機到着後ベンチで寝転がってました。
飛行機はおそらく8人くらいは一度に乗れる小さなプロペラ機でした。ヘリコプターのサービスもありますが、ヘリコプターの方が高額でした。今回は韓国人の親子と同乗でした。
ヘリコプターだと更に低空飛行をするようで、プロペラ機から低空を飛んでいるヘリコプターが見えていました。確かにこれはこれで迫力ありそうです。韓国人の親子も「次はヘリコプターにしよう」などと言っていました。考えてみるとグランドキャニオンに来るのは一生に一度、くらいの人が圧倒的に多いでしょうから、この手の観光サービスは多少なりとも値が張っても皆お金出すのかもしれませんね。(とはいえ、年々値上がりしているようですが!)

奥さんの気分も良くなってきたところでグランドキャニオンを出発しました。

グランドキャニオンのパーク内を突っ切って進むルートでして、途中、また朝日を見たグランドビューポイントに寄ってみると日が高くなってるおかげでまた違う雰囲気でした。グランドキャニオンは少し時間が経つだけで見え方が全然変わるので何度でも見る価値がありそうです。

■モニュメントバレーとThe View Hotelグランドキャニオンを通り抜けて、延々と4時間ほど走り続け、向かった先はモニュメントバレー。
アメリカ合衆国西南部のユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称とのこと。公園自体はモニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークと呼ばれ、ナバホ国の中にあり、米国政府からは一応独立国家した形となっているため、米国の国立公園管理下にはおかれておらず、すべてナバホの人々が管理し、運営しているとのことです。
モニュメントバレーは10マイル手前くらいから既にそういう場所の雰囲気が出てますが、それにしても不思議なところです。なぜ、こんなに巨大な岩がいくつもあるのか?大昔の火山活動の影響?と思って詳細を調べてみると、「はるか2億7千万年前の地層であるナバホ・サンドストーン(砂岩)がこの地域の主役であるが、当時、川底であったこの地域、鉄分を含んだ砂が沈泥して堆積し、現在よりもはるかに濃かった当時の酸素濃度が鉄分の酸化を促し、茶褐色の地表となった。3千万年前頃活発だったロッキー山脈造山活動で隆起したコロラド台地には、上流からコロラド川を中心として川が流れ込み、それによって削られた深い渓谷や、山間台地が点在しているこの地域だが、現在でも風化や雨水による浸食は進んでいる。」ということです。
この周辺は前述したようにナバホ族というネイティヴアメリカン自治区になってまして、20ドルほどの入場料を払う必要があります。(一度支払っていると数日は入場可能、レシート必須)
モニュメントバレーに着いたのは15時くらいだったかと思います。この夜、宿泊したのは、モニュメントバレーを部屋から眺めることができるザ ビューホテル (The View Hotel)というホテルでした。ナバホ族自治区の中ではお酒が飲めないのですが、ホテルでもレストランにはお酒がありません。(ノンアルコールビールはありますが、そんなに美味しくはないです)
これは昔、アメリカ合衆国ナバホ族自治権を認め、彼らの生活を保証して以降、ナバホ族たちの生活がひどく退廃的になってしまった反省からそうなってるそうです。(確かに生活が保証されると、人って働かなくなって怠惰になりますよね・・・)

モニュメントバレーにはView Hotelとグールディングス・ロッジの二ヶ所くらいしかホテルが無いそうでして、そういう意味ではこのビューホテルを予約出来たのはとってもラッキーでした。このビューホテルは結構、観光客も沢山立ち寄ってましたが、宿泊していたのは日本人が多かったのが印象的でした。夜になるとその理由がなんとなくわかるのですが、日本人の好きな禅的な要素が感じられるのかもしれません。ホテルにはレストランと土産物屋があります。1点だけ残念な点を挙げるとすれば、Wi-Fiが使えるのがホテルのロビーだけ、という点でしょうか。とはいえ、部屋では風景を楽しむのに集中すべきなのかもしれません。

モニュメントバレーはある一定の範囲はマイカーで砂利道を走って様々な大きさの巨大な岩山を見て回れます。晴天に恵まれた我々はあれこれ考えた末にパンクという潜在的リスクを避けるために少々お金はかかりますが、自動車をチャーターすることにしました。1人90ドル以上かかった気がします。そのタイミングでお客さんが居なくてたまたま貸切になりまして、7人乗りくらいのワゴンに2人で乗り込んで運転手のDavidさんが要所要所で解説してくれます。ホテルの駐車場内にあった青い屋根の掘ったて小屋にて運転手を斡旋してくれました。また、様々なビューポイントで降ろしてくれて写真を撮る時間もあります。ざっくり1時間半ほど見て回りました。走ってると案外と、マイカーで立ち行ってる人も多く、4WDのRV車ではなく、セダンで走ってる強者も結構いました。車とタイヤに自信があればそれでもよかったのかも、とも思いました。

いやー、ここは素晴らしかったです!
個人的にはグランドキャニオンよりも好きですね。なんというか、本当に空と太陽と大地の力というか、大げさなことを言うと大地の息吹を感じる場所でした。光と陰が生み出す岩山のゴツゴツ感。あと、案外と結構静かなんですよね。風が吹いてるだけで、岩山ばかりで何も無いと言えば何も無い渇いた寂しい荒涼とした大地なんですが、山のような大きな様々な形をした岩が遠くに見える光景は本当に絵になります。これは不思議ですよねえ。
このモニュメントバレーは過去に西部劇やらハリウッド映画でも何度でもロケ地に使われた場所でしてたとえば、「バックトゥザフューチャーPart3」の西部劇シーンの一部や「トランスフォーマー」、「ミッションインポッシブル2」の冒頭シーンなどなど最近の映画でも挙げればきりがないくらいに何度も撮影に使われているそうです。西部劇ではジョン・ウェイン主演の西部劇が有名とのことでして、全く予習してこなかったことを後悔しました…。ジョン・フォードポイントというところがあり、有料ではありますが、馬に乗って写真も撮れます。私たちは挑戦しませんでしたが、あれはかなり絵になると思います。ホテルに戻ってきたら夜に差し掛かる時間帯でしたので、ホテルのレストランで晩御飯を食べて、部屋でゆっくりしました。夜は部屋から澄んだ空気の中、空一面の星が見えて、感動的ですらありました。


11/28 土曜日
朝目が覚めるとまだ日の出前、頑張って朝日を捉えようとコーヒーを部屋で湧かしつつ、寒い中カメラを構えました。やはり息をのむような日の出。日の出を楽しんだ後は、朝食を食べにレストランに行き、バイキング形式になっている朝食を食べました。
朝起きてから昨日、どこかで奥さんが無くしてしまったスマホを探してどたばたしました。(わざわざ昨日観光案内してくれたDavidさんのところまで行き、車の中を確認させてもらったり、ツサヤンの空港に電話したりしましたが結局、スマホは発見されませんでした・・・・まあ、元々それほど高級ではないスマホだったわけですが)
その後、スマホのことは半分あきらめ、ホテルをチェックアウトし、モニュメントバレーを後にしました。ここからもまた結構長い時間運転しました。

アンテロープキャニオン次に向かったのはアンテロープキャニオンでした。
アメリカ合衆国アリゾナ州ページ(Page, Arizona)近郊の、ナバホ族の土地に位置する渓谷で、いわゆるスロットキャニオン(幅の狭い渓谷)です。鉄砲水で形成されたんですね。過去にはロウワーアンテロープキャニオンで鉄砲水で観光客が亡くなったケースもあるとのこと。

アンテロープキャニオンはアッパーアンテロープキャニオンとロウワーアンテロープキャニオンとがあり、それぞれは結構近くにあるものの、アッパーの方は太陽光が差し込む「ビーム」と呼ばれる現象を見たい観光客が多いためか、非常に混んでおり、残念ながら既に入ることが出来ないほどの人が待っており、私たちは入ることが出来ませんでした。
ちなみにアンテロープキャニオンはアッパーもロウワーもナバホ族のガイド無しでは立ち入ることが出来ません。
ロウワーアンテロープキャニオンは一人入場料29ドル(税金含む)程度で、現在はロウワーにも2つの観光サービスがそれぞれ事務所を構えてチケットを販売しています。私たちはよくわからず向かって左側の事務所を利用しましたが(事務所と呼ぶには随分な掘建て小屋でしたが)右側のKen's Tourの方が事務所内に待つためのカフェがあったりして断然オススメです。左側だと待っている場所が無く、寒かったので結局チケット買うまでに50分並んだあげくに30分ほど車の中で待っていました。

アンテロープキャニオンに到着したのは11時半くらいでしたが、結局、ツアーは1時10分開始のツアーでした。そこから1時間半くらいに渡って20人くらいのグループでロウワーアンテロープキャニオンを散策しました。散策と言っても一本道ですので、基本的にガイドに先導されながら中を自由に見て回る感じです。また、1人がやっと通れるくらいの幅の場所も結構多かったです。当然のことながら、歩きやすい靴必須でしょうね。梯子で上り下りする場所もありますので足が悪い人には厳しいでしょうね。。。
色んな人の意見を読みましたが、アッパーよりもロウワーの方が岩の地層模様をゆっくり長く楽しめるので「ビーム」狙いでなければロウワーの方がオススメのようです。昔の記事とか見ていると入口と出口が反対になったような印象を受けています。
とにかく、光と影、岩肌の美しさを堪能できる場所でした。ISO800で撮影するといいよ、というガイドさんの声をたよりに色々写真を撮影しましたが、お手軽にプロっぽい色合いの写真を撮影できたように思います。

■グレンキャニオンダムアンテロープキャニオンの後、少しだけ、道中にあるグレンキャニオンにあるダムにも立ち寄りました。
グレンキャニオンダムは、アメリカ合衆国西部への水の供給及び発電を目的として1956年10月に着工され、それから約10年の年月をかけて1966年9月に完成したダムだそうです。さらに、キャニオンに水が溜まり始めてから満水になるまでは実に17年もの時間がかかったとのことです。なんとも壮大なプロジェクトです・・・。

ブライスキャニオンその後、一路、ブライスキャニオンに向けて車を走らせました。この道すがらだんだん天候は悪化していき、アンテロープキャニオンでも天気は良くなかったですが、より一層天候は雨模様から更には雪模様となっていきました。やばい、スノータイヤじゃない、、、と思いつつ、雪深くなって行く道をどんどん進んで行き、結局、ブライスキャニオンのホテルであるベストウェスタンに到着したのは日が沈んだ後の17時くらいでした。途中、少し吹雪いていましたので、超ゆっくり運転で現地に到着しました。
そこからチェックインして荷物は車に乗せたまま、ロビー横のホテルのレストランで晩ご飯を食べました。奥さんはこの旅始まって初のTボーンステーキに挑戦していました。私はお肉に食傷気味で結局食べたのはサーモンだったように思います。ベストウェスタンというと、チェーンのホテルではないか、と思われる方も多いかと思いますが、ここはRuby's Innという元々は別のホテルだったところでして、雰囲気はちょっと普通のベストウェスタンとは違う雰囲気でした。お土産物屋さんとコンビニが併設になっており、食べ物、お菓子、飲み物なども調達しやすく、また近隣にすぐにガソリンスタンドなどもあり、非常に便利なホテルでした。
ホテルのお部屋も結構広く、とてもゆったりと過ごせました。ホテルの部屋とロビーは離れた別の建物になっていました。ここにも温水屋内プールがありました。


11/29 日曜日
翌朝、早朝に目を覚まし、支度を整えて朝日を見に行きました。車に乗り込むとフロントガラスは凍っており、エンジンをかけてしばらく凍ったフロントガラスをデフロスターで溶かす必要がありました。ホテルからブライスキャニオンはほんの10数分で車で行くことが出来ました。雪深い道をそろりそろりと現地まで向かいました。ブライスキャニオンも入場は有料です。
ブライスキャニオン国立公園は米国ユタ州南西部に位置する国立公園です。公園内にはブライス・キャニオンがありますが、その名とは異なり、実際には「キャニオン」というより、むしろポンソーガント高原の東側沿いの浸食によってできた巨大な自然の円形劇場(アンフィテアトルム)である、とのことです(wikipedia調べ)。ブライス・キャニオンは、「土柱」と呼ばれる独特の地質構造を有しており、土柱は、風、水、氷による川床と湖床の堆積岩の浸食により形成されたものだそうです。ブライスキャニオンはこの土柱が地球上でも最も集中している場所の一つだそうです。うーん、貴重。ブライスキャニオンは標高も高いそうでして、海抜おおよそ2400Mから2700M程度もあるそうです。グランドキャニオンは2100Mとのことですから結構な違いがあることがわかります。
そのせいか、非常に気温も低く朝はマイナス17℃でした。これは寒い。というか人生の中で最も寒い土地でした。自分が持っている防寒具ではどうしようもない寒さでして最大でも15分くらいしか外にいられませんでした。4月から10月には乗馬が出来たりもするそうです。今度は夏に来たいなあ。
着いた先はブライスキャニオンのサンセットポイント。ここでの朝日は綺麗でしたが、朝日に照らされる雪のつもった赤い土柱が非常に印象的でした。これはなかなか人生で生きていても他の場所では見られない絶景だったと思います。行ってよかった!帰りにサンライズポイントも寄りましたが、風景の美しさでは断然サンセットポイントが上回るように思いました。
その後、ホテルに戻り、前日に売店で買っておいた朝食を食べて、ホテルをチェックアウトしガソリンを補給し、一路、家に向けて帰り始めました。ブライスキャニオンの滞在時間は非常に短かったようにも思いますが、それ以上に素敵な風景を見ることができたと思います。

■帰り道雪深いブライスキャニオン周辺の帰り道に事故渋滞が発生しているポイントがあり、I-15に出られず、回り道をする羽目になってしまい、更に雪深いスキー場のBrian Head Resortを経由して帰ることになってしまいました。ただ、なんとかI-15に出ることが出来、ラスベガスまでは順調に帰ることが出来ました。
ラスベガスで給油したのが午後3時くらいでしたが、ここからの渋滞がひどかったです。ラスベガスからベーカーズフィールドまでの間でほんの数十マイルは全く車が進まず、ここに来て初めて「サンクスギビング」の洗礼を浴びる結果になってしまいました。いやー、大変だった。結局、家に到着したのは夜中の3時半。つまり、都合、ブライスキャニオンを出た9時過ぎからから16時間以上走って帰って来たことになります。帰りの各パーキングの混み具合といったら無かったです。帰りには2回もバーガーキングでご飯を食べることになってしまいました。うーん、何回ハンバーガーを食べたことでしょう。。。。


総括してみると・・・。各場所でもう少し滞在したかったなあ、というのが正直なところ。本当に時間があるときにもう一度来たいなあ、とつくづく思いました。とにかくアメリカの大自然を身体で目一杯感じることが出来、自然の厳しさも美しさも体感出来たのはとても良い経験でした。もっと早くに来たかったかも。たとえば、大学生の頃とか。そうすれば、人生観も変わっていたかもなあ、とすら思える場所でした。また来たいですね。