2017年 最初の記事

2017年が始まった。あけましておめでとうございます。

2017年って!とふと感慨に耽る。
 映画タイタニックを劇場で観たのはもう20年も前なのか!と驚くわけですよ。当時、私は中学生で、たしか、親戚と一緒に電車に乗って宇多津まで観に行ったんですよ、タイタニック
 実際、20年前って、2017年を具体的にはイメージ出来ていなかったし、そんなことを考えもしなかった。オークランドからサウスウエスト航空の便に乗ってラスベガスのCES2017を観に行くために飛ぶ飛行機の機内で書いている。こんな未来もまた想像していなかった。
 2016年の年末は結構休みも長かった。クリスマスイブにはロスアンゼルスのディズニーランドにも行った。娘はまだ乗り物に乗れる年齢ではないので、楽しくないかなあとも思ったが意外と色んな乗り物に乗れた。カリブの海賊とか、一歳にも満たない子どもでも一応、乗れるんですね。

 2016年は前半は娘のことで頭がいっぱい、後半、仕事で日々反省の多い1年だった。本当の意味での「自分の時間」はあんまり無かったが、それはそれで思い出の残る1年だったとも言えるのかもしれない。終わってみると割とあっという間だった。自分が子どもの頃とはまるで違う時間の流れだと思う。早い。

 2017年をどうするのか?というと、やはり仕事に集中していく1年になるのだと思う。理想を言えば、充実感にあふれた日々にしたいものの、置かれている現実からすればそれもまたなかなかかなわないかもしれない。

 そもそも、2008年に比べれば自分が出来ることや知識は格段に増えたが、求められる役割、レベルの高さ、難しさ、量、質、早さ、全てにおいて、要求の度合いの方が度を越して増している。もはや、自分だけでどうにかなるような話ではなく、組織としてどう根本的なところから見直して、戦うのか?みたいなそういう話になってる。昔からそうだったのかもしれないが、日本にいた頃はまだチームというよりはエンジニアとコンビで攻略出来るような課題が多かったし、それほど「解けない課題」も多くはなかった。客のことを割と冷静に考えられていたし、様々な角度から自分で分析して次の手を打てていた。今もそもそも基本は変わらないはずだが、難しさは増していっているように感じる。ハッキリ言ってしまえば、情報は沢山あるのだが、技術力が追い付いかずに負けるケースが目に付く。技術力をどうやって追い付かせるのか?もまた大事なのだが、日々の活動に追われている営業がそこまで考えて技術者に腕を磨く時間を与えるために楽をさせることもまた難しい。

 しかし、難しい難しいと言っていては何も成長が無い。

 常に顧客に張り付いて、情報の見落としも許されないが、情報を見やすく咀嚼しやすいように、されど削り過ぎず過不足無く提供し、顧客からの無茶な要求はmake senseではないものは断り、ある程度、技術のための時間を稼ぎながら、本当に大事で必要な要求をプライオリティ付けて、応えていく作業が必要。自分にとって不必要なアクションを出来るだけ削り、創造的な営業提案活動に集中出来るような環境作りもまた自分でやっていく必要がある。(こういう話を考えてると、ふと、自分がやっている営業活動のうちで本当の意味での顧客を向いた営業、価値提案活動ってどの程度出来てるんだろうか、と不安になる。) 忙しいエンジニアを顧客の前に引っ張り出して時には顧客のことを知ってもらう作業も必要だし、更にはそろそろ「後進の育成」のことも考えていかなくてはいけないだろう。

 はっきり言って簡単ではない2017年だが、楽しみもいくつかある。娘の成長を日々見守るのは本当に嬉しいし、楽しいし、ドキドキするし、ヒヤヒヤもする。親としてのあるべき振る舞い、言動とは何か?というのもまたきちんと学ばなくてはならないだろう。

 こうして考えていると35歳になろうとしている今でもまだまだ日々是勉強であり、凝り固まった価値観を常に更新していかなくてらいけない、と本当に痛感する。

2017年は独りよがりにならないよう、気を付けながら、奮闘していく一年になりそうだ。