シリコンバレーのプリスクールとお誕生日会

■教育補助

 娘がプリスクールに通い始めてもう1年半?以上経つ。最近うれしかったことのひとつは日本の保育園無償化が施工されたことを受けて、駐在員の保育園の補助金額も拡充されて実質全額補助となったことです。

 これは会社によって対応がまちまちの様子なので、必ずしも一概にどの会社もそうなるとは限らないようなのですが、会社と交渉している駐在員が結構多いという点を考えると、現状をただ嘆くよりも

・他社の対応状況など情報収集し、事例を収集

・どれだけ自社を動かすかを複数人で考え、

・だれが意思決定権者かを探り当て、

・どういう社内論理で社内では話が動いているか

を日ごろから探っておくというのは有意義なことなのだなあ、と感じた次第です。

 

 なぜここまでこだわるのかといえば、シリコンバレーのプリスクールはFull Day(週の平日(月ー金)の5日間、朝8時半から3時半ないしは5時半までというスケジュールでおおよそ1300ドルから1600ドルのレンジで毎月月謝を払わなくてはならず、プリスクールと言いつつ、なかなかの金額で全額自己負担してしまった場合には大学かそれ以上の金額になってしまうためです。うちも1歳8か月?くらいから通わせていますが、3歳になるまでは自己負担と言われてきたため、1年と数か月はずーっとひたすらに毎月700ドルくらいを支払っていました。(これはスケジュールが少し短いため)

 この700ドルがスケジュールが長くなって金額が増えてヒーヒー言っていたのですが、それが補助されることになり、非常に救われました。実質的には年収が増えると言いますか、減るはずだったお金が減らない、ということになります。

 駐在員はお金をいっぱいもらっているのだから、そこまで補助を増やすことは無いのでは、ということを思う人もいるかもしれませんが、これは会社によりけりでなんとも言えないのですが、駐在しているからといって、そこまで多くお金がもらえる会社ともらえない会社とがあると考えています。日本でも海外でも同じくらい給与が出るという給与2倍になる時代というのはとっくの昔に終わっていて、そういう会社も大手商社などを中心にまだあるにはあるようですが、実際には財閥系や商社くらいでメーカー系でそこまで手厚い給与が出ている会社は相当減ってきているように思います。

 そして、確かにアパートメントや車などは会社持ちのことが多く、そういう意味でも可処分所得は上がっているはずなのですが、それでもシリコンバレーでの物価は相応に高く、全米でもかなり高く、いわんや、日本の年収は既に北米と比較すると為替影響などを差し引いても結構少ないということもあり、なかなかしんどいものがあるのです。

 駐在員の奥さんは働かないケースが多いのだからプリスクールに行かせる必要はないのでは?と思う人も多いかもしれませんが、駐在しているからと言って、保育園や幼稚園に行かせられないというのはちょっと話が違うよね、というのはあるわけです。だって、日本にもし住んでいたら母親が働いていようがいまいが、子どもを保育園や幼稚園にはいかせるわけですし。「子どもの社会性」を身に着けさせるのにはどうしても公園や駐妻ネットワークの子供同士だけだと限界があるわけです。あと、現地校のプリスクールに入って多様性であるとか英語を学んでほしいと思ったのもあるんですけども。

 というわけで、12月は諸事情もありFull Day Scheduleにしてみたのですが、5時半にPick Upに行くと娘がバリバリ英語モードに頭が切り替わっていて、先週金曜などはバーっと英語で言われて呆気にとられました。うーん、既に父よりも発音が良いし、文章がきちんと組み立てられている。効果がバリバリ出ていますね。

 

■お誕生日会

 最近、プリスクールで同じクラスのクラスメートのお誕生日会に呼ばれるケースが増えてきました。お誕生日会はすべてのクラスメートを呼んでいるみたいでEviteというサイトのインビテーションが送られてきて出欠を返事するスタイルが定着しています。最初は休日にゆっくりしたいのに、わざわざ出かけていくのが面倒くさいと思ったのですが、妻からすると、「娘のことを考えたら行かないわけないでしょ」と言われて思いなおしてプレゼントを買って何回か参加しました。

 これはたまたまかもしれないのですが、ここ1-2か月で立て続けに誕生日会があって、ちょっと面食らっていますが。。。プレゼント何個買わすねん!と。1個20ドルくらいとはいえ、あまりに続くとネタを考えるのも大変で苦笑いになります。何を買うか色々思案するのも楽しいは楽しいのですが。

 誕生日会は晴れている時期だと公園でやることが多く、朝スタートないしは昼スタートでピザなり、コーヒーなり、ソフトドリンクなり、スナックなりが出て、親は親同士で親交を深めつつ、子供たちは公園で楽しく遊ぶという展開が多いです。

 が、たまに公園にジャンプハウス(空気入れて膨らむバルーンハウス的な)をレンタルして置いていたり、会場にバルーンアートの専門家やフェイスペインティングの専門家を呼んできたりするケースもあり、そうした出張アーティストが色々やってくれたりするのを見るのも結構楽しみだったりします。

 先日はこちらのアパートメントで知り合った現地の友人がお家で誕生日会をするということでお家に行ったのですが、そこでしばらくすると、シリコンバレーでよく図書館やイベントで子供向けの歌を歌っているAndy Zという男性アーティストが出張で現れて歌を3-40分くらい披露してくれました。結構、妻はおっかけをしていたくらいなので、非常にテンションが上がりました。しかも雨の日だったのですが、広めのおうちだったおかげでAndy Zは室内でしっかりライブをして帰っていきました。

 うちの娘の誕生日会も何かしなければならないのだろうか、と今から思案しております。