GWは日本がお休みなので、アメリカ側でも比較的お休みが取りやすい。
そのため、今年のGWは思い切って一週間お休みをいただいて、念願のイエローストーン国立公園に行くことに決めました。
イエローストーン国立公園がどこにあるのかもイマイチわかっていませんでしたが、実際に調べてみるとなかなか遠い…。
最初は飛行機で行く気満々でしたが、飛行機代とルートを調べてみると、最寄りで最もリーズナブルな着地空港はソルトレークシティでありそこからもレンタカーで6時間くらいかかることがわかりました。
まだ子どもが小さいので、色々と荷物もあることからマイカーで思い切ってサンノゼからイエローストーン国立公園まで行ってみる計画を立ててみました。
今回のスケジュールは最終的にこうなりました。
総走行距離はイエローストーン国立公園園内を除き3300km! 自分史上最長の運転距離になりました。
まずはスケジュール概要から。
<スケジュール>
4/30 日曜日 1日目
朝3時:子どもが寝てる間にサンノゼ出発。
朝食は妻が作ってくれたおにぎり。(ありがとうー!)
途中、リノの辺りにあるカフェにも休憩のため寄りました。雪山が見えて綺麗でした。
昼食はデニーズ。
18時半にソルトレークシティのホテル着
19時過ぎにテンプルスクエアへ とても綺麗な教会でした!チューリップ畑も美しかったです。
20時半にメキシカン、Red Iguanaで晩御飯。ここもかなりオススメのレストランでした。
対応が良かった!子連れでも嫌な顔1つせずに案内してくれました。
5/1 月曜日 2日目
朝食はホテルの朝ごはん。意外と美味しかった
朝9時ソルトレークシティを出てイエローストーンへ。
昼食はバーガーキング。どこにでもある。
17時過ぎにウェストイエローストーンに到着。
ウェストイエローストーンのビジターセンターで観光マップをゲット
その後駐車場でインロック事件発生汗。
夜20時前にホテルにようやくチェックイン。
今回私たちが泊まったのはステージコーチインというホテルでした。
コインランドリーもあり、数日滞在するのには悪くはありませんでしたが、子連れだと少しクイーンは狭いかもしれません。
晩御飯は近所のレストラン スリーベアーダイナーでステーキ。
プライムリブを食べましたが非常に美味でした。やや大味な店でした。酒が無いのは残念。
5/2 火曜日 3日目
朝食はホテルにて。
いよいよ、イエローストーン観光開始。
初日の天気は曇り時々晴れ
ロウアーループから観ていくことにしていました。
オールドフェイスフルを観て
昼食はビジターセンター近くでハンバーガー。中国人観光バスと重なっててやたら混んでました。
その後、モーニンググローリー、などを見て、ミッドガイザーベイシンなどを観ました。
夕方から夜にかけてまた戻ってきてなんとかグランドガイザーを観ようとするも90分待って出てこず断念…その代わり、キャッスルガイザーを見ることができました。
夕食は21時前と遅くなりすぎたので近所のスーパーで冷凍食品を購入して部屋で食べました。
5/3 水曜日 4日目
朝食はホテルにて。
快晴!
朝からアッパーループを見て回ることに。
アッパーループでは、マンモスホットスプリングスを観て回り、昼食をマンモスホットスプリングス近くのカフェで食べました。
その後、ノリスガイザーベイシンを回りました。ノリスガイザーは広くて全部観るのは大変ですが、ストローラーでもなんとか回ることが出来ます。
夕食はウェストイエローストーンにある学校を改造したバーで食べました。イタリアン風でしたがここもなかなか美味でした。
5/4 木曜日 5日目
朝食はホテルにて。ホテルのおじさんとも日に日に仲良くなりますね。
快晴!
今日はアッパーループのイエローストーンにあるグランドキャニオンで滝を見てから、ビレッジのお土産物屋のカフェでホットドッグを食べ昼食。ここのおばあちゃんはずいぶん親切でした。
その後、ロウアーループに戻ってきて、オールドフェイスフル、モーニンググローリーを再度観て、その後、グランドガイザーを運良く観れて、更にもう1つガイザーの噴出を見ることが出来ました。
夕食は初日に行ったレストランでパスタを食べました。
5/5 金曜日 6日目
朝3時に目が覚めてその後4時前にはホテルを出て一路、南下。
朝食は車中で昨夜の夕食の残りを食べました。
長女はアイダホのカフェで朝食をとりました。
その後、アイダホの南にある滝、西のナイアガラの滝と名高い巨大な滝、ショショーニ滝を見ました。
ルートからは少しだけ逸れましたが、ショシャーニ滝はろくに調べずにいきなり行きましたが非常に見応えがありこれは行って大正解でした。
「西のナイアガラの滝」の名前は伊達じゃないと思いました。
その後はエルクを経由してネバダ州のリノへ。
昼食はケンタッキーで昼食とりましたが、味はイマイチでした。
5時にリノには着いて、その後はホテル エルドラドの中のブルワリーで晩御飯。ピザとか食べました。カジノでは遊ばず…
5/6 土曜日 7日目
朝はゆっくりしてリノのホテル エルドラドにあるブランチで10時半から。
リノのホテル エルドラドのブランチはとても美味しかったです。
昼過ぎにリノを発ち、なんだかんだで帰宅したのは夕方17時でした。
<イエローストーンの魅力>
時期的にイエローストーン国立公園の魅力を簡単に3つにまとめるとこうなります。
1. 世界最大級の間欠泉や温泉段丘を複数、比較的、簡単に見ることが出来、更にはプランクトンなどの微生物の影響もあり、多数の色とりどりの美しい温泉もまた見ることが出来る。
2. 国立公園は非常に広大なわけですが、その敷地内にはバッファローやコヨーテが野生で生きており、特にバッファローの大群は見応えたっぷり!自動車で回ることができ、さながらサファリパークのよう。
3. 見る者を飽きさせない雄大な景色。どこまでも続く針葉樹林と流れる美しい川。
この旅を通じて、イエローストーン国立公園の魅力を心ゆくまで堪能出来ました。
子供連れの旅は大変ですが、ここは是非とも子どもが物心ついてから連れて行って欲しい場所だと思えました。
自然の雄大さ、美しさ、危険、神秘を学ぶことが出来ます。
また、子供に限らず、大人でもアメリカの自然の凄さ、そしてこの自然をきちんと国立公園として守り続けているアメリカという国のスケールの大きさと先見の明を肌で感じることができるでしょう。
今でもイエローストーン国立公園は世界中から観光客を集めています。
(今は特に中国からの観光客が多いようで中国の観光バスでひっきりなしでしたが。
観光バスとぶち当たるとそこら中で写真撮りまくる中国人の皆様と鉢合わせることにるわけで、静かに自然を楽しむことが難しくなってしまいました。
30年前の日本人も同じ感じだったのかなあ…)
<今回の旅の事件や細かい話>
・ゴールデンウィークはイエローストーン攻略に適切な時期か?
結論から言うと、日本では長期連休であるGW期間中は本来はイエローストーン国立公園に行くのにはあんまり向いてない。
なぜなら、ロウアーループもアッパーループも途中までしか通行出来ず、雪で閉鎖されており全てのエリアを回れるわけではないし、更には世界最大級のロッジ、オールドフェイスフルインも宿泊開始は5/5であり、GW期間中だと後半であり、難しいでしょう。
そもそも、気候は5月とはいえ、最低気温0度以下を記録することあるようだ。
(実際には私たちが行った時はかなり気温が高かったですが寒い時は朝晩とても寒いです)
・ストローラーフレンドリーなロウアーループとストローラーではおそらく難しいであろうアッパーループの滝。
間欠泉が毎日どこかでは湧き出てると言われるイエローストーン。
地面を歩くのは危険なのか、殆どのエリアでは釧路湿原のような立派なボードウォークがありました。
このボードウォークをてくてく歩いていくのですが、ストローラーでも大体行くことが出来ました。
アッパーループのグランドキャニオンのトレイルなどはストローラーで移動するのは難しいと思いました。
・移動距離がとにかく長かった!
今回は片道750マイル。1000kmオーバーの距離を延々と自動車で走るという経験はグランドキャニオンやサンディエゴ旅行以来でしたが、非常に疲れました。対策としてクッションやらサングラスやら色々と講じたおかげで腰痛などにはならずに済みました。
雄大な景色がどこでも楽しめましたが、ソルトレークからイエローストーンに向かう途中のアイダホの大農業地帯を見ていると、北海道は勝負にならないなあ、とか、ソルトレークシティの近くのグレートソルトレイクの巨大さと美しさに惚れ惚れしたりだとか、ネバダは本当に畑も産業も何も無い土地なんだなあとか色々と感じました。
とにかくストレートの道をバーっと走っていくこの「スケール感の大きさ」はなかなか味わえないかな、と思いました。
高速でフリーウェイを走っていると虫が車にあたるのだけは嫌だなあと感じていました。
帰宅してからはすぐ洗車しましたが…道によっては80マイル/h制限という道もありました。
・早朝3時起き
出発日は子どもが寝てる間に出発し、夕方に子どもがぐずって泣き始める前には目的地に着いてしまおうと考えたわけですが、どう考えても大人はしんどかったですし、眠かったです。妻が運転代わってくれなかったらいろんな意味で危なかったです。
事前に買っていたガムがとても眠気覚ましの効果を発揮していました。
逆にガスステーションで買ったり、ホテルでもらったコーヒーのあまりのアメリカン具合(薄い)に辟易していました。
・昼食や夕食の偏り…
アメリカの食生活の悩みですが、旅行中は選択肢が圧倒的に少ないせいで、どうしてもサンド、バーガー系が選択肢になってしまう都合、毎食毎食やや重ための食事を摂ることになります。こればっかりは他の方法が無いのは、とてもはがゆかったです。
ホテルの朝食もオートミールとパンと手作りできるワッフルメーカーとヨーグルトと牛乳とコーヒーと…くらいしか無くて毎回の小麦粉攻めはちょっと辛かったり…
・ソルトレークシティのテンプルスクエアは必見。
夕方に行きましたが、チューリップや多くの花、建物に夕陽があたってとても素敵でした。
沢山の市民の皆さんも歩いていました。結婚式写真を撮っているカップルがいたのも印象的でした。
近くのレストランのメキシカンはとても美味しかったですし、店員さんの用意の早さやホスピタリティの高さには良い印象を持ちました。
・インロック事件発生
2日目にようやくウェストイエローストーン国立公園に到着したわけですが、トラブルにより、ウェストイエローストーンのビジターセンターの駐車場で車のトランクの中に自動車のキーを閉じ込めてしまいました。(!)
これには非常に焦りました。私と妻の両方の不注意が重なった結果でしたが、一瞬私は寒空の下で頭の中が真っ白になりました。
既に夕方でしたが、AAAは未契約だし、近所の鍵屋がすぐには来てくれないかもという懸念ばかりが増えていましたが、妻は比較的素直にビジターセンターに聞きに行き、ビジターセンターの方達がとても親切に対応してくれたおかげで、ローカルの鍵屋を発見し電話で20分後に来てくれることになりました。
手痛い出費でしたが、鍵屋さんがあっという間に鍵を開けてしまったのには驚きましたし、その後、なかなかトランクの中の鍵を取り戻すことが出来なかったことにも驚きました。
なぜ、トランクはなかなか開かなかったのか…マツダ3 …。結局、後部座席を開けて、中からトランクを手動で開けて鍵を取り出しました。
更に、その鍵はインテリジェントキーのはずが電池が切れてしまってなかなかイモビライザーが切れず、トランクがなかなかオープンボタンで開けられず、ウェストイエローストーンで延々とボタン電池を探す羽目に。
なんと、ホテルの最寄のスーパーで売っていました。このスーパーは本当になんでも置いてありましたね。
ボタン電池を入れ直して事なきを得ました。
・38度の熱を気合と風邪薬で吹き飛ばす
3日目、前日の寒空の下での長時間の作業が響いたのか、朝起きたら明らかに熱っぽくて、子ども用の温度計で測ってみると、38度を朝から超えていました。慌てて風邪薬を飲みましたが部屋で安静にしているわけにもいかず、結局、フル稼働して観光しました。結果的には夕方から夜にかけて熱は下がっていました。アドレナリンが出ていたのでしょうか…
・ロウアーループとアッパーループ
イエローストーン国立公園は最古の国立公園でして、8の字のルートがそれぞれ、アッパーループとロウアーループと呼ばれています。アッパーループにはマンモスホットスプリングスや滝があり、ロウアーループにはオールドフェイスフルなどの有名な間欠泉の数々があります。(アッパーループにも沢山、間欠泉はありますが、規模の大きなものはロウアーループに多いと思います)
・バイソンの群れとコヨーテ
バイソンが沢山観られるのも特徴です。バイソンの群れを何度か至近距離で見ることが出来ました。(危ないので車から降りた状態では至近距離に近寄らない方が良いでしょう。)
コヨーテも2度ほど車から見かけました。フラッと現れますが何気に肉食動物なので、危険です。でも、野犬とは違う雰囲気があります。
・オールドフェイスフル
オールドフェイスフルは一番簡単に観られる一番有名で大きな間欠泉。これは必ず観ることになるでしょう。時間もある程度決まっているので、必ず観ましょう。
・モーニンググローリー
これもまた有名な温泉。プランクトンなどの微生物の影響で独特の赤茶けた色と透き通った青の奇妙なコントラストが独特の雰囲気を醸し出します。
・ミッドウェイガイザーベイシンのグランドプリズマティックスプリング
これは必見。モーニンググローリーをさらに大きくした感じですがさらに綺麗。全米最大の熱水泉。113mもあり、世界でも3つめに大きいそうです。
・グランドガイザー
これは1日に1回観られるかどうかなので運が必要ですが私たちは見ることが出来ました。初日は粘りに粘って90分待っても見る事が出来ませんでしたが、最終日にはほんの少し待ってるだけで予定時間目掛けて噴出しました。超ラッキーでした。噴出時間も長く見応えたっぷりでした。
・キャッスルガイザー
こちらも1日に1回観られるかどうかですが、初日に観ることが出来ました。
・ロウアーガイザーベイシン、ブラックサンドベイシン、ビスケットベイシン
ここも複数の間欠泉や熱水泉がありますが、見どころたっぷりです。
・グランドキャニオン
イエローストーン国立公園の中にあるグランドキャニオンです。見応えのある滝をいろんな角度から見ることが出来ます。滝の目の前まで行けるトレイルもあるのですが、雪のため閉鎖…夏はオープンしてるんですけどね。
・マンモスホットスプリングス
ここのテラスマウンテンも大小様々な温泉段丘を見る事が出来ます。美しさには息を飲みます。ボイリングリバーと呼ばれる源泉掛け流しの場所はマンモスホットスプリングスのすぐ近くにありますが、私たちは子どもも小さく、水着も無かったので行きませんでした。
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