沖縄旅行二泊三日

沖縄旅行二泊三日

9/21土曜日 朝8:55のANA便で羽田空港を飛び立ちました。

眠い目をこすりながら、羽田空港に着いてサクッと手続きを済ませてラウンジでのんびり東洋経済を読みました。

出発してからも実はあんまり実感が湧いていませんでした。なぜなら、折からの超大型台風19号(中心気圧910hPa!)がフィリピンの方にいるくせにまだその余波で目的地の西表島周辺を覆っているとわかっていたからです。前日から定期船の時間調べたり運航状況とにらめっこしながらやきもきしていました。
11:25に那覇空港に着くと、那覇はいい天気!これならいけるかな、と思いましたが、案の定、乗り継ぎの石垣島行きは条件付フライトになってしまいました。これはショックでした。ホテルとってないのに…と戦慄しながら引き返さないように祈りながら飛行機に乗りました。那覇空港ではちょっと一風変わったスパムと卵とが海苔に巻かれたおにぎりを食べました。

石垣島になんとか飛行機は降り立ちましたが、やはり雨が降っており、これは…と戦慄していると着信履歴に気付き電話を掛け直すと

「あ、ホテル南ぬ風ですけど、石垣島から西表島への航路のうち、上原港行きも大原港行きもどちらも欠航の案内がFAXで来ちゃいました。kikiさん、恐らく、石垣島ですよね?申し訳ないんですけどちょっと来て頂けないと思います…」

な、なんとー!!!電話を切って速攻でじゃらん石垣島のホテルを検索したところ、一つだけ空いていたので、迷わずそこを抑えました。

ホテルというよりはテラスハウスみたいなところなんですが、さんごで有名な白保集落の中にあるしらほハウスというお宿でした。アクセスは抜群というわけではありませんし、白保には周りにはあまり有名な飲食店があるわけでもないのですが、背に腹は変えられません。天気悪いからシュノーケリングが出来るわけでもなく、残念ながらこの日は完全にのんびりと初沖縄、初石垣島、初台風接近中の沖縄、ということで我慢することにしました泣。白保集落をぷらぷらと歩き、オリオンビールとおつまみを買ってぷらぷらと海岸線沿いを歩き回りました。
お宿は夫婦が経営していて、一日に2組しか泊まれませんが、なかなかに素敵なお宿でした。私は素泊まりでしたが、お料理が出るプランもあったようで、一度味わってみたかったなあ、なんて。
宿にはTVがありませんでしたが、そこからラジオをつけてみると、素人沖縄民謡の大会の録画を放送しており、そこからはずーっとそのチャンネルを聞いていました。沖縄に来たんだなーという感じがイマイチしてませんでしたが、海の碧や石垣が並ぶ街並みを見ていると、最初に泊まったのが白保集落で良かったかも、とも感じました。
マネジメントに関する本を読みながら、ビールを飲んでたら、すっかり眠りこけてまして、起きてシャワーを浴びてると朝日が差し込んできてるのが、わかりました。これは晴れてるのでは?!と思い、期待を込めてカメラ掴んで飛び出して一時間ほど、白保集落周辺の海岸線沿いでのんびりしてました。

のんびり座って冷たい缶コーヒー飲んで海辺を眺めていると、知らないおじさんが何人も通りかかりました。その中のお一人がミニチュアダックスフンドを連れており、話しかけてきてくれました。

「にいちゃん、どこから来た?」
「神奈川なんですー」
「海老名か?」
「いえ、横浜です」
「横浜かー昔一度だけ行ったことあったな」
「そうなんですかー」

などと話してると、あれこれとこの周辺の名所とか教えてくれました。

そのおじさんは程なくして、去っていきましたが、私はさらにしばらく朝日を眺めていました。

お宿に戻ると、出発準備して、チェックアウトして、近くのバス停「白保中学前」から1時間に2本しかないバスに乗ってバスターミナルまで向かいました。空港とは反対側です。前日からどこに向かうか悩んでいましたが、竹富島が最もこの悪天候でもいけそうだ、との判断でした。波がずいぶん激しかったので、船は出ないかも、と思っていました。

30分ほどすると、バスターミナルに着き、荷物はもう預けてしまおう!とコインロッカーに放り込んでしまいました。これがこの後の痛恨事につながるのですが…
バスターミナルから離島ターミナル(離島への船の発着所)に向かう途中でシュークリームを朝ごはん代わりに食べました。美味しかった。

何よりもっと朝早くから動いてればよかったのですけど、まさかこの時は竹富島がばっちり晴れるとは思ってもみなかったのです。

10:30の便で石垣島から竹富島へ向かいました。片道520円くらいかな?10分ほどで竹富島につきました。竹富島の港からレンタサイクルの送迎マイクロバスが出ておりそれに乗って丸八レンタサイクルに向かいました。レンタサイクルは予約してなくても余裕で乗れてしまうことに驚きました。自転車の綺麗さでは直島や豊島には負けてしまいますが、よく考えればまあ、乗れたらいいわけですから、ハンドルとサドルが綺麗ならそんなに問題じゃないんですよねえ。一時間300円、と言うことで、自転車に乗ってまずは一番遠いところを目指しました。カイジ浜というところでそこでは星砂が集められる砂浜になっていました。なんと、この自転車に乗り始める頃から完全に雲が無くなり始めて、カイジ浜に着く頃には(ものの10分ほどですが)完全に竹富島の空は真っ青に晴れ渡っていきました。
カイジ浜では嬉しくて浜で足を海に入れてましたが、よく目をこらすとさらに右手の方に浜辺が見えました。なんと、この浜辺では人が泳いでるではありませんか!

この時の心のショックはいかばかりか。私が水着とシュノーケルと水中メガネと足ヒレを離島ターミナルに置いて来なければ、こんなことにはならなかったのに!せめて、竹富港まで持ってきていれば、すぐにでも取りに戻って、着替えて海に飛び込むのに!この碧い海で泳ぐことを夢見て、ここまで頑張ってきたのに、なんという天の配剤か。バスターミナルに水着取りに戻ってまた船で来ても今度は飛行機の時間に間に合わなくなる。人が居なければ全裸で泳ぎたいくらいの綺麗さですよ、この海は。慌てて自転車でコンドイビーチに向かいましたが、これはすごい。1日ここにいても飽きないだろうな、と。陽射しがきつ過ぎて1日いるだけで、真っ黒になりそうですが。(実際、この日記を書いてる今、腕は痛いし顔も真っ赤です。台風だし、と思ってたから日焼け止め塗り忘れた…)
悔しくてしばらく、コンドイビーチを離れられませんでしたが、泳ぎたくても泳げない者にとってはここは拷問のような場所でもあります。後ろ髪引かれながら、西桟橋に向かいました。ここもまた見応えのある場所でした。夕焼けが綺麗!というのは写真で見て知っていましたが、それだけではなく、この桟橋自体のロケーションがイイ!映画のロケ地かのような…

思う存分、写真を撮って、撮ってもらったりして(一人旅って人に写真撮影頼むの恥ずかしい…)その場を離れました。
西桟橋の後は、物見が出来るなごみの塔に登りました。あの特徴的な屋根の家々を少し高いところから見下ろすことが出来、竹富島の風景を楽しむことが出来ます。何気に沢山人が並んでいて20分くらいは並んだような気がします。

自転車でウロウロしてたのですが、炎天下だったので、肌がジリジリと焼ける感覚を覚えながら、その塔のすぐ近くにある、料理屋さんで竹富そばという沖縄そばを食べました。味付けは薄め、麺は沖縄そばよりは細め、豚の角煮が乗っかったそばでした。お店のお兄さんの音楽の趣味が自分と似てて、次から次へと好きな女性アーティストの曲が流れてにやにやしてしまいました。スピーカーがわりにソニーBluetoothスピーカーを使ってるのも驚きでした。まー、スマホで操作するには楽だろうけど…。

その後、島の中をウロウロして結局またコンドイビーチに行ったのですが、今度はさらに遠浅になっていて、さっきまでは行けなかったところまで水着じゃなくても行けるようになっているではありませんか!テンション最高潮で、少しジーンズが濡れるのも御構い無しに遠浅の砂浜まで海を突き進んで行きました。砂浜に着いてからは見渡すばかりの美しい砂浜と青い空とエメラルドグリーンの海を見ては写真を撮りました。

またまた後ろ髪引かれる思いで、ビーチから去ろうとしてたら、サンゴのかけらで足を切りました。血が結構流れてサンダルにもべっとり付いてしまって、慌てました。白い砂浜の上は意外とサンゴのかけらだらけなのですねえ。てっきりサラサラの砂浜と思っていましたが…これが鋭利な形状で足の裏にガンガン刺さるわけですよ。サンダル脱いだのが運の尽きでした。

足はそれはそれで我慢しながらレンタサイクルまで戻り、自転車を返し、竹富港からスムーズに石垣島離島ターミナルまで帰ってきました。滞在時間は3時間。もっと長く居たかったなあ、なんて。今度はのんびりと来たいものです。

石垣島離島ターミナルからはバスに乗って40分ほどで空港に。なんと慌てて来たのに、飛行機は30分ほど遅れており、結果的にはかなり余裕がありましたが、石垣空港から那覇に向けて戻りました。

那覇に小一時間ほどして戻った後は沖縄のモノレールである、ゆいレールに乗りホテルまで向かいました。ホテルに向かう途中で、ふと「沖縄と言えば、首里城」と思い立って、ダメもとでネット検索すると19時半までは中に入れるとあり、これは行くしかない!と慌ててホテルでシャワーを浴び、タクシーに飛び乗りました。今から考えるとモノレールでも間に合ったようにも思えますが、タクシーから降りたらそこには夜の首里城が広がっていました。こんなに立派な石垣を築いていたのですねえ。
ライトアップされた石垣だけでも見応えあるなあ、なんて思いながら城の中に進んで行くと、何やら人が多くなっていくように感じました。それもそのはず、この夜は中秋の宴というイベントを開催しており、やたらと賑わっていたのです。私が行った時間帯には王と王妃を決める、とかいうミス/ミスターコンテストが開かれていました。遠目にステージをしばらく眺めていましたが、近くから見られないなら、あまり意味はないなあ、と感じてそこを離れました。西の物見台から那覇の夜景を眺めることも出来て、なかなかに美しかったです。

そこから、気を取り直して、ゆいレールに乗り、国際通りの近くまで戻ってきました。那覇ならば一度は立ち寄るべき!などと喧伝されているからには、どういうところかくらいは見ておかなくては!と思いながら、訪れたものの、なるほど、これはつまり巨大なお土産販売商店通りなわけですね。一番最後に来たのは良かったんだろうな、ここにしかないようなお土産を買い求めることができました。(バームクーヘン屋さんを発見して紫芋のバームクーヘンを購入しました)
国際通りを歩きながら、晩御飯食べられるところを探していましたがすると、眼光の鋭い客引きおじさんと目が合いそこから飲み屋に連れられてふらふらと入ってしまいました。夜は三線と太鼓で歌を歌ってるおじさんらしく、そのおじさんではない別のおじさんが、沖縄民謡やら、沖縄音階取り入れた有名な曲やらを歌っていました。なんだかんだで、本土からどう沖縄が見られてるか、ということには沖縄の人たちは敏感なのかもなあ。目に付くところでは必ずメジャーな沖縄の曲が演奏されており、逆にラジオなどの本土の人があまり耳にしないようなチャネルではきちんと、ガチの沖縄民謡の大会の中継をオンエアしてたりする。この辺りは実際に沖縄の人にあれこれと聞いてみたいなあ、だなんて感じた次第。ま、どこの地方に行ってもそういうものかもしれません。沖縄料理も色々楽しみ、オリオンビールも飲んで気持ち良くなったところで、LIVEも佳境、しまいには手ぬぐい持ってオールスタンディングで踊る羽目になりました。この辺りはなかなか、沖縄らしくて笑えました。

店をあとにしてまたもや、ゆいレールに乗ってホテルまで戻りました。ちょうど半沢直樹の最終回やってました。なんだかんだで、まどろみながら夜は更けていきました。

翌日は実は帰るだけ。ということで、朝早起きして、那覇空港に向かったのですが、那覇の空はなんだか、広いですね。同じようなことを考える人は結構いるようでして、背の高いビルがあまり無いからそう感じるんじゃない?という意見もありましたが、標高の高い山もあまり無いとか海が近い、とかいろんな要素があるんでしょうね。何故か雲の動きが雄大に感じられたのはなぜなのでしょうねえ。不思議。

飛行機に乗って羽田に戻り帰宅しましたが、初めての沖縄は紆余曲折あったけど忘れられないものになりました。鮮烈な碧のイメージを視野に焼き付けてまたコンクリートジャングルでのお仕事に向かうとしましょう。