【考察と記事機械翻訳】Appleがニンテンドースイッチ対抗のゲーム機を発表か、据え置きと携帯型のハイブリッドモデルに

Appleがスイッチのようなデバイスを出すのでは、という記事。この記事を見てなるほどなあと思ったことがいくつかある。

 

・まず、Apple TVは現在、ハードウェアとしては必ずしもうまくいっているわけではないということ。Appleはシェアを2%しかもっていないという指摘だ。

 

tekdeeps.com

 

理由ははっきりしている。

 

①直接的なセットトップボックスとしての競合の存在AmazonのFire StickやGoogle、ROKUなど他社の安価なデバイスでも同じことが出来ること。PS4などでもApple TV+にログインして観ることが出来るようになっている。

 

②間接的なセットトップボックスの競合の存在:TVのOS上でもミッドエンド以上のTVでは既にApple TV+やNetflix、Disney+を観ることが出来ること。なので、競合はSamsungであり、LGであり、ソニーやTCLのTVということになる。

 

よってもって、残念ながら、消費者側にわざわざ179ドルや199ドルを出してApple TVハードウェアを買う理由があまりない。Apple TVやAppleバイスのよほどのファンか、ゲームをプレイできること、だろうか。ただ、昨今では、スイッチやPS5、XBOXのような魅力的なゲームコンソールがあり、わざわざApple TVでゲームをしようという人はやはりあまりいないのではないか。

 

・過去にはApple自身がTV事業に参入するのでは、という話もささやかれていたが、結局、散々噂された挙句、そんな製品は発表されなかった。Appleバイスで現在、一番大きな画面のデバイスはモニターで32インチだが、プロ向けソリューションであり、値段も5000ドルくらいするし、めちゃめちゃ高い。32インチのTVはいまや、とても安価に売られており、ブランドを選ばなければ300ドル以下で買える。Appleクオリティの大画面ソリューションは実質的には存在しない、ということでもある。今後も、積極的にこのレッドオーシャンであるTV事業にAppleが参入するとは少し考えにくい。

 

・ただ、Appleを現在、ゲームのプラットフォーマーとして見た場合、全く違った景色が見えてくる。

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アップルが2019年度(2018年10月-19年9月)にゲームから得た利益は、Xboxのメーカーである マイクロソフト 、ゲーム大手の 任天堂アクティビジョン・ブリザード、ゲーム機「プレイステーション」のメーカーであるソニー4社の合計利益を上回っている。

(中略)

WSJの分析によると、同年度にアップルがゲームで得た営業利益は85億ドル(約9440億円)と、他の4社が同時期にゲームで得た営業利益の合計を上回っていた。アップルは、裁判で言及された営業利益率には不備があり、その結果、利益が過度に高くなっていると述べた。WSJの分析によると、ゲームの営業利益だけでも85億ドルに上る。これは、ゲーム業界の巨人であるソニーアクティビジョン任天堂マイクロソフト4社の同期間の営業利益を合計した金額を20億ドル以上も上回っている(ソニーアクティビジョン任天堂の数字は各社の届け出、マイクロソフトの数字はアナリストの推計値にそれぞれ基づいている)。

(中略)

センサータワーによると、世界全体で2020年度(2019年10月-20年9月)にアップストアを通じてモバイルゲームに投じられた金額は、合計450億ドル。そのうち約31%を中国、26%を米国がそれぞれ占めている。アップルが得た取り分は推計135億ドルと、同年度の同社売上高全体(2750億ドル)の約5%に相当する。アップルの売上高の半分は、iPhoneの販売が占めている。

 アップルはアップストアの売上高を単体で公表しておらず、サービス部門の一部として計上している。同社によると、サービス部門の2020年度売上高は538億ドル。このカテゴリーには、アップルミュージック、iCloud(アイクラウド)、アップルTV、広告、延長保証なども含まれている。各製品カテゴリーの収益性は公表していないが、同年度の会社全体の営業利益は662億9000万ドル。

(中略)

裁判所の記録によると、2017年にはアップストアのゲーム顧客のわずか6%が、アップストアのゲーム課金額全体の88%を占めていた。その人たちの年間支出額は平均750ドル強だ。アップルのゲーム利用者の1%を占める最も支出額の大きいグループは、課金額の64%を占め、年間支出額は平均2694ドルに上る。

 

 こうしたゲームアプリは基本はiPhoneiPadでプレイされていると考えるのが自然だ。そうでなければ、ここまでの売上・利益を上げることは不可能だろう。Apple TVはシェアが低く、Apple TVでゲームをしている人は殆どいないだろうと推測が成り立つ。

 ただ、もしも、Appleがゲーム機に取り組むとしたら、わざわざハードウェアとしてローンチするAppleとしての「うま味」はあるだろうか。また、そんなに早くリリースできるだろうか。デバイスとしてソニー任天堂のように年間数千万台も販売できるだろうか。

 iPhoneアプリでプレイするゲームは基本的にはタップ・タッチ操作でプレイすることになるため、複雑な操作のゲームには向かないと言われてきた。コントローラの操作性の重要性は昔から指摘されているし、この分野では任天堂はとても大きなアドバンテージを築いてきた。十字キー、DSのタッチ操作、Wiiのヌンチャク、スイッチのコンソールとモバイルの融合を開発したのも任天堂だ。iPhoneiPadはモバイル機器で静電容量方式タッチパネルの搭載とスワイプ操作を広く普及させてきたが、任天堂のようにハードウェアでの遊びをクリエイトしてきたわけではないし、タッチパネル操作での面白いゲームアプリを作ってきたのはあくまでもアプリ開発者でありAppleではない。また、iPhoneiPadタッチによる操作のみに限定されているからこそ、面白い手軽なゲームアプリが開発されてきた経緯もあるだろう。(近年のゲームでは、サードパーティー製のコントローラで操作することでプレイしやすくなっているものもある。これが結果的には殆どSwitchみたいなものではないか、ということはできる。)

 Appleにはハードウェア開発のノウハウや特許分析のノウハウは十分にあるだろうから、任天堂やほかの会社の既存特許を潜り抜けて、新しいデバイスを今後数年の間に提案することは恐らく物理的・技術的には可能だろう。サプライチェーンを構築してものづくりすることもできるだろう。

 ただ、企業として製品化「出来る」のと、実際に製品化に取り組むのと、製品としてヒットさせるのでは天と地の差がある。任天堂ソニーがひしめいている市場にコンソール機をローンチすることで、ヒットさせて他社からシェアを奪うにはよほどイノベーティブな製品開発とゲーム開発が必要ではないか。

 スイッチライクな製品を出すだけなら、Appleには可能だが、結局はマリオやゼルダが出来るスイッチをみんな買うだろう。

 また、iPadiPhoneとAirplayの組み合わせではだめなのか?という話もあるだろう。わざわざ新しいデバイスを買う理由があるか?という話だ。

 あと、ゲームには優秀なソフトが必要だ。そしてそうしたソフトは一朝一夕でできるものではない。コンテンツ資産とゲーム性の面白さの掛け合わせが必要だ。クラッシュバンディクードンキーコングに決して勝てないのと似ている。ハードウェアをわざわざ追加購入してゼルダライクなゲームをするくらいなら、ゲーマーはSwitchでゼルダをやる。

 また、あまり本件の噂がこれまで無かったのも気になる。実際にAppleが近年の新製品発表でローンチまで情報を隠し通せたことは残念ながら、殆どない。アナリストやリーカーの存在で、事前に殆ど情報は丸裸になっている。

japanese.engadget.com

 リーク情報の少なさを思えば、まだこうした製品が出るのはもう少し先なのでは、と予測することもできるだろう。また、そうだとすれば、数年後にSwitchライクなデバイスを出すのはちょっと意味が無さそうだ。その頃にはもう少しAR/VRバイスでのゲームが出ているのが理想だ。

 将来ローンチされるであろう、AR/VRバイスのコントローラとApple TVのコントローラが一体化ないしは共通利用できる、くらいの話であれば、また面白くなってくるかもしれないが。。。つまり、コントローラだけ進化させて、iPhoneiPadと繋げられるようにするようなコントローラ。これでTVではAirplayで、モバイルではiPhone, iPadでプレイする。今でもそれは可能だが、純正コントローラとしてそういうものを出すのであれば、可能性はあるやもしれない。

 

 

以下記事和訳。

www.idropnews.com

 

独占記事|Apple TVの大幅なリニューアルに伴い、AppleNintendo Switchスタイルのハイブリッドゲーム機が登場。

 

 Apple TVは、2006年にiTVとして発売されましたが、iTVがヨーロッパの通信社であったため、Appleは訴訟を受け、Apple TVと改名しました。

 当初のデザインは、当時としては革新的なものであり、アップルがこれまでに手がけたデザインの中でも、最も優れたもののひとつであると認めざるを得ませんでした。私の意見では、現在のデザインは時代遅れでかさばっています。幸いなことに、良いニュースがあります。

 Appleは、Mac miniにしていることを次のApple TVにもしようとしています。

次期Mac miniは、2006年に発売された初代Apple TVのように、デザインを一新して登場します。

 
Appleは、iPhone 4iPhone 5で象徴的だった有名なフラットエッジデザインを実装する傾向にあります。2021年4月、アップルは新しいデザインの傾向に合わせてSiri Remoteのデザインを一新しました。初代Apple TVのリモコンに初代iPod Shuffleを混ぜたようなイメージです。セットトップボックスは変わらず、A12 Bionicを搭載し、高解像度のHDRも実現しました。

 さて、残念ながら実現しなかったのが、A14を搭載したApple TVゲーミングエディションです。これは実際には別のデバイスです。それについては後ほどご紹介します。

 

Apple TVのデザイン変更

  1. この新しいボックスは、新しいSiri Remoteとマッチし、iPhone 13、iPad Pro、iMacのようなシャープなエッジを持っています。
  2. 箱の上部にはプレキシガラスが採用され、現在の不格好な箱よりも平らで薄くなります。

 

 Apple TVをアップデートするのに、なぜこんなに時間がかかったのか?

また、iPad miniのデザインを変更するのに9年もかかったのはなぜか、iPodが今になって刷新されたのはなぜか、iMacのベゼルを白にしたのはなぜか、と考える人も多いでしょう。

 アップルは、特定の理由でデザインを変更する企業のひとつです。この新しい物理的な変化は、Siri RemoteやAppleが目指す最新のデザイントレンドにマッチするので、私は完全に受け入れることができます。

 iPad AirAirPods Maxのように、楽しい色を追加するかどうかはわかりませんが、新しいMac miniと同じデュアルトーンのデザインで、オリジナルのMac miniと同じような外観になるでしょう。この新しいカラースキームを新しいApple TVにも採用しないとは言い切れません。

 

アップルのNintendo Switchスタイルのゲーム機

 さて、以前から噂されていたA14 Apple TVについてですが、実はNintendo Switchに対抗する次期ゲーム機なのです。

 私が入手した新しい情報によると、Appleは「プレミアム・ハイブリッド・ゲーム機」の開発に取り組んでおり、「Breath of the WildやMario Odysseyに匹敵するゲーム」がほぼ完成しているとのことです。

 数年前には、アップルがゼルダのようなゲームを開発しているゲームスタジオに投資しているという情報もありましたが、今回の情報を見ると、アップルは本当にこの業界に衝撃を与えようとしているのだと思います。

 この新しいハイブリッドデバイスでは、2019年に投稿された、アップルがジョイコンのようなデバイスに取り組んでいると思われる特許に注目しています。

 また、評判の良いリーク者が投稿した、"2020年か2021年のどちらかに見られるだろう "というツイートもありました。これを見ると、COVID-19の影響で、Appleは保留にしたのではないかと思います。しかし、まだすぐに発売される可能性はあると言われました。これはアップルにとって重要な製品なので、私たちが正しいことを期待しています。

 このゲーム機は、「Xbox」や「PlayStation」と比較してどうか?この質問が頭に浮かんだとしても、答えは「ノー」でしょう。

 デザイン的には、携帯機と家庭用ゲーム機のハイブリッドということになりますので、これはソニーマイクロソフトではなく、任天堂と直接競合することになります。

 

 第二に、このデバイスにはアップルのシリコンが搭載されており、このチップは2021年にマイクロソフトソニーが提供するものを凌駕するでしょう。

 3つ目は、Proデバイスにはならないということです。アップルはこの次期ハイブリッドコンソールを、より楽しい層にターゲットを絞っています。任天堂の戦略もまったく同じで、彼らはSwitchを約9,000万台販売しており、2021年にはゲーム機のNo.1になっています。アップルは、Switchのシェアを削るために、その市場にアピールしたいのです。

 さらに、Appleの複合現実ヘッドセットやApple Arcadeにも、このデバイスのためだけの独占タイトルが増えるというメリットがあります。また、アップルはこのデバイスにスペクトルの色を与えるでしょう。

 

 このゲーム機は「バンダイピピン」のように失敗するのか?

 今回、アップルがアピールしているのは、ハイブリッドなプレミアムデザインであり、楽しい色でもあるので、私はそうは思いません。2000年代にティーンエイジャーの間でiPodが特別な存在だったのは、パーソナルな存在だったからであり、選んだ色によって、より自分らしいものになっていたからです。iPhoneiPad AirAirPods Max、そしてiMacも、2021年には同じような戦略性を持っており、それがアップルがそれぞれの市場で1位になっている理由のひとつだと思います。

 独自のゲーム機を持ち込んで業界に旋風を巻き起こすことが、ここでのAppleの目標です。これは間違いなくZ世代とミレニアル世代の市場にアピールすることになるでしょうし、Appleを知っている人なら、子供たちが最高の市場であることを知っているはずです。

 

アップルのゲーム機の価格は?
 アップルのゲーム機が発売されるとしたら、よりプレミアムなデザインのため、449ドルから549ドルの間であっても不思議ではありません。高額な価格設定であっても、このデバイスの革新的な機能が明らかになれば、売り切れになるでしょう。

 この情報について、あなたの意見をコメントで聞かせてください。あなたはNintendo Switchを持っていても、デザインを一新したApple TVやAppleのハイブリッドゲーム機を買いますか?