2021年1月にカリフォルニア州から本帰国して政府指定隔離施設の成田空港東横インで6日間の子連れ隔離

 前回の日記で記載した通り、本帰国のため私たち家族はアメリカ合衆国カリフォルニア州から飛行機で日本へ降り立ちました。1月7日のことでした。

 その後、前回日記の通り、政府指定の隔離先へ移送され、6日間の指定隔離施設での隔離が始まりました。特に問題が無く、飛行機でも濃厚接触者認定されなければ1月13日に指定隔離施設を出て自分たちで手配している隔離先へ移動できることになります。

 

指定隔離施設は幸運なことに成田空港至近の車で5分程度の東横インでした。こちらは家族連れであったりすると隔離される可能性が出てくる様子ですが、そうした要請も伝えていかなければ伝わらない可能性があるため、積極的に空港検疫官には伝えて行った方が良いでしょう。

この水際対策の様子はNHKクローズアップ現代でも報じられていたようです。

www.nhk.or.jp

 

 だんだん広く知られるようになってきた政府のオミクロン株への水際対策ですが、一方で政府指定の隔離施設に関しては実際のところ、年末は2年ぶりの帰国者もたいへん多かった様子で、政府側も隔離施設を確保しきれず、成田空港に降り立ったのに那覇に収容されたり、仙台に収容されたり、愛知だったり、福岡だったり、警察大学校の寮だったり、と様々な場所に割り振られる可能性があった様子です。インターネット上ではこれは隔離ガチャと言われて広くネタにされていたようです。政府は隔離施設を一棟で貸し切ることが常の様子です。例えば、JALの経営する日航ホテルも2月から政府が貸し切る契約になっている様子で、日航ホテルのWebsiteを見るとそのように記載があります。ホテル側も相次ぐコロナ流行で経営が苦しいところもあるでしょうから、政府が借り切ってくれるのであれば、それはそれで前向きに検討するということなんでしょうね。成田空港には他にもマロウドインターナショナルというホテルでも隔離しているケースがあるそうです。

 

成田東横インには小さな冷蔵庫があり、また、湯沸かし器もありました。部屋に電子レンジはありませんのでお弁当の温め直しはできません。大抵冷えてました。(が、あんまり気になりませんでした)

 

シャワーはユニットバス。ドライヤーは備え付けのものがあります。バスタオルやフェイスタオルは毎回電話してもらうことになります。

 

浴室内に洗濯紐があります。ハンガーは少しだけ部屋に備え付けてありました。洗濯を真面目に部屋ですると、少し数が足らないかもしれません。洗濯は以前はホテル内のコインランドリーで可能だったようですが、今は人が多いためか不可。

 

コンビニが建物内にありますが、オープン時間が限られており、また隔離されている人たちは利用できません。電話で受付に相談して特別な事情が勘案されて受理されれば、現金を渡してローソンで売っているものを買ってきてくれる可能性があります。私たちは事情を説明して、子供たちの発育のために牛乳を毎日飲ませているので、牛乳やヨーグルトが欲しいと説明して、買ってきてもらうことができました。(ただ、嗜好品はだめとのことでしたのでお酒やコーヒーは無理だったんでしょうね。。。)

 

テレビは32インチかそれ以下のディスプレイが壁に備え付けてあります。HDMIケーブルが刺さるやつと刺さらないやつがあるそうです。これは部屋によって違う模様。私たちの部屋は大丈夫でしたのでiPadと繋いで大きめの画面でヨガとかしていました。

 

Wi-Fiはあまり強力ではなく、夜なんかは帯域が細って仕事がしづらかったですし、動画も見づらかったです。

 

www.toyoko-inn.com

 

他にもブログで記事にしている人は多いのでそうした人のブログも参考にしてみると良いと思いますが、時期が違うと隔離先の対応も異なる、というのが今回の学びではありました。

kaigai-kids.com

 

いろんな人がいろんなことを言っていますが、どういうホテル、寮が隔離先になるのかはわからないので最悪の事態を想定して今回のスーツケースでは隔離快適ライフを目指した事前準備を年末年始にしてありました。

 

HDMIーUSB Cケーブル

これは前述のiPadとTVを繋ぐために用意しました。特に子供がいる家庭で子供になんらか動画を見せたい場合なんかは良いかもしれません。うちはYoutubeSesame Street(英語版)を見せていました。エルモ可愛いですね。

 

・洗濯紐とハンガーと洗濯物干しピンチ

洗濯物は大抵部屋干しになってしまうため、洗濯紐はあらかじめ買っておきました。成田東横インではあまり使うことはありませんでしたが、自主隔離先では活躍しています。

 

・インスタントコーヒーないしはドリップコーヒーパック

好みもあると思いますが、これはお湯が作れる宿泊施設の場合、活躍します。今回は成田東横インティファールの湯沸かし器があったので重宝しました。

 

・折り畳みヨガマット

これは人によりますが、うちはずーっと隔離中は朝からヨガをやっていました。マリコさんのヨガ。断続的にちょくちょく気が向いたらやったり、カレンダープログラムをやっています。6−15分くらいでできるので細切れ時間でもできるのでなかなか良かったです。折り畳みヨガマットは妻が使っていました。

www.youtube.com

 

・ビニール手袋

これは洗濯や食器洗うときに活躍しました。水仕事で手が荒れやすい人はこうしたソリューション必須です。私は今回洗濯を何回かしましたが、ゴム手袋が手に張り付いて皮が剥がれるという恐ろしい経験をしてしまいました。慣れないことはやるもんじゃないっすね・・・。

 

・旅行用食器洗剤、洗濯洗剤

食器を使ったり洗濯したりすることを想定して洗剤は持っていきましたが、結構活躍しました。

 

・マグカップ

自前のマグカップも一応使っていました。QOLが少しだけ上がります。紙コップとかあまりないので。。。お部屋にマグカップは2個ほどありました。

 

・子供には本、ゲーム、おもちゃなど

これは子連れには言わずもがなですね。大人だけであればTablet、ゲーム機、Kindleあたりになるんでしょうね。

 

 で、お弁当の様子は下記ブログに詳しかったですが、まさにこんな感じの食事が毎食朝昼晩と配られていました。いや、かなりバランスが取れていて、先述したとおり、ジュースとお茶がしつこかったですが、それ以外はほとんど不満がないくらいにお弁当もおいしかったです。ベジタリアン希望を出すと朝にパンを食べることもできました。ジュースは結局、大量に残す羽目になりました。(もったいない・・・)味噌汁も毎食は多過ぎて食べられませんでした。。。水はリクエストすると2リットルボトルを1日に1本もらえました。

oranda.jp

 

また、隔離グッズは下記記事も参考に選定しました。

oranda.jp

 

大体1日の流れはこんな感じでした。

・朝7時前から7時半の間にPCR検査の検体採取の放送

 

・6日間隔離の人は3日目と6日目の朝7時半頃までに検体採取

 

・朝9時前くらいに朝食配布完了

 

・朝食

 

・昼12時前くらいには昼食配布完了(早いときもある)

 

・昼食

 

・夕方6時前くらいには夕食配布完了

 

・夕食

 

・就寝

 

基本、時差ぼけの状態なので、夕食を食べたらすぐに寝る日が多かったです。子供と同じ部屋だったので夜更かししていても、大きな音で何か映画を見ることもできず。Airpodsを2台づかいして、妻と二人で映画や動画を少しだけ見ることができました。

 

 さて、6日間は結構長かったです。隔離が終わる直前は少し気持ち的にもかなり参ってきていました。お弁当はアレルギーや好き嫌い、宗教上の制約がない人にとってはバランスは取れているし、自分で用意しなくても良いのでそういう意味では快適ではあったのですが、「行動の自由、移動の自由が無い状態」というのはなかなか辛いものがあります。病気でもしていれば、動けなくても仕方ないと思えますが、基本元気なので尚更です。子供達も隔離の意味はわからない2歳の次女からすればなぜ、ずっと家族で同じ部屋から移動しなかったのかは理解できないでしょうし、5歳の長女もどれだけ意味を理解していたか。。。という感じです。

10日間の隔離や濃厚接触者14日間の隔離になった人たちはさらにストレスフルだったことでしょう。

 PCR検査では空港と同じで唾液採取の抗原検査なのですが、2歳の子供はスポイトを渡されたものの、うまく採取できなかったので、鼻から採取しての抗原検査を選びました。(事前に内線電話で確認があり、要請すれば選ぶことができます)その場合、検体採取員が部屋まで検体採取に来ます。当然のことながら、結構奥までコヨリを突っ込むので毎回子供は泣いていました。。。2回目は怖がっていました。。。

 退所日も基本的に対処できるかどうかは夕方3時頃まで判明しません。ヤキモキします。朝の検体採取による検査結果が陽性か陰性かで退所可否が変わってくるのでしょう。それにしても飛行機乗る前、降りた後、3日目にもPCRテストをしているわけで3回もテストをして陰性だったわけで6日目にも陽性が出る可能性は限りなく低いわけですが、それでもまあ、ヤキモキしました。濃厚接触者有無の連絡もなかったので、それもまたヤキモキさせられました。飛行機での濃厚接触者の定義は12月末に変更になっています。3時40分頃に電話があり、退所できるので準備せよと言われて荷物をまとめて部屋を出ました。4時前にはバスに乗って成田空港のターミナルまで戻り、そして、そこから私たちはあらかじめ用意してあったハイアーに乗って自主隔離先へ移りました。少し都内の道が混んでいたので、自主隔離先に到着したのは夕方6時くらいになりました。これが1月13日。

 

自主隔離先で1月22日まで過ごす予定にしておりました。

 

さて、その後政府がまたもや、隔離のルールを変更しまして、14日間→10日間に変更しました。これ自体は歓迎すべき状況ですが、私たちは宿泊先や移動手段の手配の都合、このまま自主隔離先で過ごすことになりそうです。

 

www.anzen.mofa.go.jp