電話会議研修雑感

電話会議研修雑感


会社100%負担でベルリッツの「英語で電話会議研修」、に参加してきた。事前に55ページの課題を与えられた。課題は香港でのソフトウェア販売不振をプロモーション戦略でどうやって取り戻すか?という内容で、事前課題を怠るとさっぱり本番ではついていけないような内容だった。
朝の10時から夕方18時までみっちりと、英語漬け。講師のセンセは当然ネイティブスピーカーだけど、何カ国も前職で経験してきた人だけにあまりどこか特定地域の英語の訛りが無く割合と聴きやすい英語だった。講師の訛り次第で中身がどれくらい入ってくるかは変わってくるからなあ。
1度に参加する人数は約10人。
二つのチームに分かれて、時たま片方のチームが実際に別の部屋に行き、電話会議システムを使って実践的に会議を行う方式をとった。最初は何も教わらずいきなり電話会議やって全く何もまとまらず時間切れ。

そこから何が電話会議で重要で皆にいかに出席者ではなく参加者になってもらう意識付けを行えるようにファシリテーターファシリテーションを出来るか?という内容の研修が進んだ。日本語でも聞いておきたいほどの内容だった。というか、うちの会社、こういうの体系的に教えて人材育成していこうという体制に全然なってないよなあ。
ま、それは置いておいてもファシリテーションというのはどういう会議の場でも必要になってくる技術だと感じたのてした。特に大事な点はファシリテーションモノポライズになっちゃダメなのよ、というところだった。ファシリテーターは強い力を持つからこそ、あれもこれも会議そのものを動かして行くことが出来るのだけど、本人が喋ってばかりだとそれは単なる「独演会」であって、何かdecision makingが出来るようになるわけではない、ってことね。良きファシリテーターは良き聞き手でもあるべきで、そのためには会議の中できちんと質問を場に応じてしていく必要があるのだなあ、ととみに感じたわけです。

この研修で学んだことを通じてさらに電話会議をやってみるのだけどなかなかうまくいかない。
そこであれこれと再度学習。

・facilitatorとtime managerとminuts takerが会議には必要
・時間が限られてるのだからtime lineをしっかりと最初に割っておく
・意見提示、議論、結論の3本立てが時間を割りやすい。
・時間がきたらtime managerがnoticeを定期的に入れてきちんと次の議題に移る。
・電話会議では誰が出席してるかを最初に確認しておく
・声しか伝える手段は無いのだから声のコントロールはとても大事。感情表現もできるように。
・誰が喋ってるのか?を必ず最初に伝える。
・誰に喋ってるのか?を必ず最初に伝える。
・出席者ではなく参加者が必要。意識の低いものは去れ、内職はするな。

ファシリテーションの研修を通して感じるのは「こういう技術」というのは個々の能力依存ではなくチームワークでこそ大きなアウトプットを出せるのだ!という信念だと感じた。
一概には言えないけれど、日本企業の会議というのはどうしても特定の人が話してばかりで終わってしまったり、恣意的な結論に陥りがちだ、ということだ。上司からの降格処分などを恐れて部下は強い意見反論がなかったりする。そういう文化的背景の違いを言い訳にして優れたテクニックを学ばないのは怠惰であるような気がした。
今回の研修は受けてよかったと思う。