Mt.Shasta2泊3日旅行

 妻が第2子を懐妊しまして、9月に産まれる予定です。

とても私たちにとって、大切な話なので、旅行記の書き始めに書く話でもないのですが、9月に産まれるということは逆算すると8月には何もできないということでもあります。

 せっかくの夏なのにあまり遠出が出来ない、控えるべき、となると、最後の遠出をしておきたい、ということでMt. Shastaへの小旅行を企画しました。

 企画したとはいってもMt. Shastaへ行くことと、滞在するホテルを決めただけで実際には細かいところは何も決めないでその日を迎えてしまったのですが。

Mt. Shastaは世界ではエベレスト、キリマンジャロマチュピチュシナイ山、富士山、セドナと並ぶ世界7大聖山と呼ばれているパワースポットとして有名です。

 

今回の工程は下記でした。

 

■金曜日

・昼過ぎに帰宅して家を出発。

・車で5時間かけて北へ移動、Mt. Shastaのホテルへ。

・San JoseからMt. Shastaへ向かうルートはざっくり言えば880North⇒680⇒80⇒505⇒I-5でした。

 

■土曜日

・Mt. ShastaのシャスタシティのI-5沿いにあるBest Western Plus Tree Innで朝食。その後、車で一路東へ出発。

*バーニーズ滝⇒McCloud滝(Lower⇒Middle⇒Upper)⇒フェアリー滝(行こうとして失敗)⇒レイクシスキュー⇒飲める湧き水汲み

*ホテルで夕飯

 

■日曜日

・ホテルから出発。

*McCloud滝のMiddleへ再チャレンジ⇒モスブレー滝⇒ヘッジクリーク滝で昼食

*3PMに帰宅開始

*8:30PMには帰宅。

 

■今回行きたかったけど、行けなかったところ

*キャッスルレイク

 

というわけで、順を追って。。。

 初日、家を出ることが出来たのはなんだかんだで3PMくらいでした。そこからほぼほぼノンストップで(一度、スタバに寄りましたが)、北上し、6:45pmくらいにBlack Bear Dinnerにて晩御飯を食べて、ホテルに8:40pmくらいに到着しました。娘は長距離ドライブに慣れてきていると思っていましたが、結局、最後の最後、I-5を降りる瞬間くらいに車酔いしたのか、吐いてしまいました・・・(割と恒例行事と言えば恒例行事なのですが・・・)なんとか手洗いで服を洗濯したりして、寝る体制を整えてようやく、就寝できたのは結構遅い時間で10:40pmくらいでした。いつも娘にはちょっと負担を強いていてロングドライブの度に申し訳ない気持ちになっています・・・。

 

 ホテルはBest Western Plus Tree Innというホテルだったのですが、Best Western らしく、「木のぬくもり」を感じさせるような内装になっており、ホテルのアメニティもおおよそはいつも通りの感じでした。冷蔵庫もあるし、コーヒーメーカーもありました。朝はフロントでコーヒーもタダで飲めました。部屋の向きはどの部屋もMt. Shastaを向いていまして、2階の部屋の窓からはMt. Shastaも見えました。(どちらかというと、駐車場に停まっている車の方が目立つような高さではありましたが。)一応、選択肢として、Mt. Shastaが見える部屋と見えない部屋がありまして、見える部屋の方が少しだけ料金が高かったです。

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ホテルのロビーの様子

Mt. Shastaに来てみて、妻が言っていたのは、

「Mt. Shastaはなんとなく富士山っぽい」

という話でしたが、確かに年中、冠雪していて雰囲気は確かにそんな感じもしました。年がら年中、常に冠雪していたり、雲がかかったりするのも含めて、確かに似ていますね。たくさんのMt. Shastaのキレイな写真がホテルの館内には飾られていました。

 

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部屋からのMt. Shasta

 翌日、土曜日は朝少し早めに起きました。そして、朝食券付(有料・別料金)でホテルを予約していたので朝食券を使ってホテルのレストランで朝ごはんを頼みました。朝7時台は結構ホテルのレストランも空いていました。料理は結構がっつり出てきて、私たち夫婦の分と娘の分が食べきれないくらい出てきたので、昼食に半分くらいはとっておくことにして、Boxをもらって、詰めました。Boxに入れた昼食は保冷バッグに入れておきました。

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朝ごはん

 ホテルを出発した私たちは車に乗って一路、バーニーズ滝まで向かいました。バーニーズ滝はこのシャスタシティから車で50mileくらい離れていて、結構ホテルからは距離があります。1時間くらいかけて、バーニーズ滝までほぼ直線の道を自動車で進みました。バーニーズ滝のある州立の有料のエリアに入り、そこの駐車場に車を停めて、滝の近くまで歩いていきました。ここにはここでキャンプ場エリアがあったりもして、ここでキャンプして寝泊まりする人たちもいるようです。滝まではちょっとしたつづれ織りのトレイルになっていました。5-10分くらいで降りられるのですが、滝はさすがの威容でして、大満足でした。滝を結構、長い間見ていましたが、私はちょっと別行動して、滝の上側にも行けるトレイルを少しだけ歩いて、滝の上部にある橋も少し見ました。

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バーニーズ滝

 その後、General StoreやVisitor Centerを見て回り、General Storeではソフトクリームを食べたり、トイレ休憩したりして、バーニーズ滝を後にしました。

 バーニーズ滝を出た後はまたもや、車で西に戻ってきました。道すがらにMcCloud滝がありますので、Upperから見て回りました。Upper滝はバーニーズ滝ほどの威容ではなかったのですが、それでも水量も結構多かったです。

 

 UpperからMiddle、Lowerへ歩いていけるトレイルがあったので挑戦しようとしましたが、途中で向こうから歩いてきたおじさんたちに妻が「何時間くらいかかったの?」と聞いたら「Lower⇒Middle⇒Upperのトレイルを歩くとおおよそ2時間半くらいかかる」ということが判明し、「流石に子連れ&妊婦でそんなには歩けない!」となって、Upper滝から出ていったん車に乗ってMiddleへ向かいました。トレイルと車での移動でそこまで差があるとは思っていませんでした。。ちゃんと調べないといけませんね・・。

 Middleでは再び、高台からつづれ織りのトレイルを歩いて滝の近くまで歩くトレイルがあったのですが、結構急な階段もあったりして、娘が音を上げて、また、私も妻もちょっといっぱいいっぱいになってしまいました。真夏の炎天下でそろそろお昼ご飯も食べたいよね、という時間でもありました。結局、Middleでは滝まで見に行ったのは私だけで、妻と娘は車でエアコンかけてご飯食べながら、30分くらい待っていることになりました。私はMiddle Fallまで行き、絶景を楽しみました。Fallsの近くの崖から滝つぼ近くの水に飛び込む人を見て満足しました。

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McCloud Middle Falls



 見終わったら可及的速やかにトレイルを再び戻って、駐車場に停まっている車まで引き返し、妻と娘と一緒に朝ごはんの残り=昼ごはんを食べました。

 食事後に、更にLower滝まで車で移動し、なかなか駐車に苦労しましたが、車を停めました。おなかいっぱいになってしまった娘が寝てしまった都合もあり、私と妻は交代しながらLower Fallを見に行きました。Lower Fallは一番、滝の高低差も小さく、のんびりと子ども連れでも川遊びをしながら見られるロケーションでした。滝の横からどんどん水に飛び込めるポイントがあったので、子どもや若者がどんどん飛び込んでいました。結構度胸試し的なものがUSにもあるのだなあ、としみじみ見ていました。私はサンダルを履いたまま川に足を漬けるだけで冷たくて気持ちよくて、しばらく川遊びをするアメリカの人々の喧噪を見ていました。カリフォルニアなので、アメリカ人というよりはインド人も結構多かったのですけども。

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McCloud Lower Falls

 そこである白人の若者が別の場所から滝つぼに飛び降りた人がいました。楽しそうだなあ、となんとなく見ていて、自分もトライしたら楽しいかなあなんてことをぼんやりと考えていたのですが、しばらくして車に戻る途中でその人が飛び降りた後にどうやら飛び降りた場所で岩にぶつかって、大けがをして腕の骨を折ったらしいことを見て知りました。更に、レスキューや救急車が現場に駆け付けて来る羽目になって、なかなか私たちはこのLower Fallの駐車場から車を出すことが出来ませんでした。「人の振り見て我が振り直せ」とは先日の日記にも書きましたが、それにしても、「自己責任」という4文字のワードが繰り返し繰り返し頭の中を駆け巡りました。ままならない時代ですが、責めて自分の五体くらいは元気でいつまでも健康でいられればなあと思うわけです。日本と違って、アメリカでは救急車は無料ではなく、問答無用で10万円ー20万円のコストがかかりますので、恐らくけがをした彼はそうしたお金を払う羽目になってしまったのでしょう。一時的な気の盛り上がりであるとか場に左右されてしまうとろくなことが無いなあ、と思った次第です。自分も直前までは滝つぼジャンプにトライしたいと思っていただけにもし、自分がけがをしたらと思うと、ちょっとゾッとしてしまいました。。。。

 さて、McCloud Lower Fallsからも戻ってきたので、次はフェアリー滝だ!ということで向かったのですが、下調べが足りておらず、結論から言えば、フェアリー滝までのアクセスがよくわからない状態が続いてしまい、1時間くらい歩いたのにお目当ての滝がどのあたりにあるのかも見当もつかないというなんともやるせない状態が続いてしまいました。実際にはやはり片道1時間くらい歩くトレイルのようでして、どのみち我々の体力的には難しかったものと思われます。フェアリー滝についてはもう少しきちんと下調べをしておくべきだったなあ、とつくづく後悔してます。。。

 

 その後、フェアリー滝入り口からはすぐ近くにあるレイクシスキューへ向かいました。正しくはレイクシスキューの穴場的なスポットにまず着いたのですが、こちらはレイクシスキューのトレイル入口にある湖岸でした。結局、湖を挟んで対岸の喧騒が楽しそうで、車に再度乗り込んでその喧噪の場へ向かいました。こちらは入り口が有料でしたが、レンタルグッズなど様々なコンテンツがあって、非常に楽しそうでした。

 が、到着してみると、隣でたばこばっかり吸っている柄の悪い家族も結構いたりして、気が付くとたばこの煙を吸わされていて非常に不愉快な気持ちになってしまいました。とはいえ、服を着替えて、水着になって、娘と私がそれぞれに湖岸から少し湖を泳ごうとしたりはしました。娘も割とそうした一連のやりとりを楽しんでいるようでした。ただ、娘はこの湖に入る時間が夕方だったこともあり、寒かったのか、途中で震えだしてしまいました。なので湖で泳いでいる時間自体は結構短かったです。一通り、泳いで荷物をまとめてから、車へ戻りました。

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レイクシスキューからのMt. Shastaの眺め

 そして、夕方、Mt. Shasta City Parkへ水を汲みに向かいました。結構、この旅で楽しみにしていたのがこの

「ミネラルウォーターの金字塔”クリスタルガイザー”名産の地で源泉を汲んでみること」

でしたので非常に良い体験が出来ました。クリスタルガイザーの500mlのペットボトルに汲んで飲んでみました。味は・・・違いが分かればよかったのですが、「冷たくて美味しい」くらいでして、どこがどう美味しいかの説明は難しかったです。一応、この源泉はTestしていないとのことで、各自のOwn Riskで飲んでね、という説明書きがありました。

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Mt. Shasta City Park

 Mt. Shasta City Park自体は公園以外にもキャンピングエリアもありました。水を汲めるエリアに関しては周りにヒッピーな感じのホームレスがちょこちょこいたりして、心理的安全性が相対的に低い感じで微妙な気持ちにもなりました。別段、害のありそうな人達では無かったのですけども。クリスタルを売る人もいました。買ってもいませんが・・・。この水汲み場自体までのアクセスは割合簡単で車を停めてから数分でたどり着けましたので、毎日来ても良かったかも、、、とも思いました。

 ホテルに戻ってからホテルのレストランでお食事を・・・ということでホテルのレストランでステーキを食べるべく注文したのですが、この日は近くのテーブルに日本人の集団が16人くらいで来ており、彼らの注文よりも私たちの方が後になってしまったためか、私たちのテーブルは全くと言っていいほどケアされず悲しいことにサラダやスープは忘れ去られてしまい、また、メインが出てくるまで30分くらい待たされて晩御飯が遅くなってしまいちょっと悲しかったです。いや、だいぶ悲しかった。。。フルサービスのレストランでここまでほったらかしになったのはちょっと初めての経験でした。。。料理自体は美味しかったんですけどね。。。

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ステーキ

 日曜日は朝起きてレストランで朝食を取り、朝食を半分、Boxで持ち帰り、コーヒーをGrabしてホテルをチェックアウトしました。その後、昨日断念していたMcCloud滝のMiddleに再挑戦すべく、車で20分東へ向かいました。まだ朝9時過ぎだったせいか、McCloud滝 Middleの駐車場は空いており、鹿が2匹いたりして、結構楽しかったです。今度こそ、妻も娘もつづれ織りのトレイルを10分くらい歩いてMiddle滝まで到達し、写真(マタニティフォト的な・・・)を撮ることにも成功しました!朝の時間はまだ泳いでいる人も少なくて、なかなか幻想的な雰囲気でした。

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McCloud Middle Falls



 McCloud滝を離れて、一路、西に戻って、今度はモスブレー滝の近くまでやってきました。いったん、ガソリンスタンドでガソリンを入れ、お店で氷を買い、保冷バッグに詰めて、ホテルからテイクアウトしたBoxに入れた昼食が車の中の暑さでいたまないようにして車に置いてから、モスブレー滝に向かいました。この下記URLの記事がアクセス含めて、非常に参考になりました。

spmoon.com

 モスブレー滝に行くためには鉄道の線路脇ないしは線路を歩いて川沿いを上流に向かって歩かなければいけません。川沿いを歩く道はありません。そのため、Shasta Retreatという別荘地の橋から線路に向かっていくのですが、このShasta Retreat内では車を停めることが出来ません。(昔は停めることが出来たようですが、線路脇ということもあって、恐らく駐車禁止になったものと思われます)

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Shasta Retreat



 そのため、妻と娘を線路脇に車でDrop offした後私は車をShasta Retreatから出して最寄りのエリアに車を駐車してから、再度、歩いてスタート地点に向かいました。

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出発地点



 この線路脇ですが、Private Propertyとのことで本来は立ち入りは禁止とのことですので、立ち入り自体はOwn Riskで御願いします。とはいえ、ここに入っていき。モスブレー滝を見ようとする人は10分間隔くらいで来るわけですが。。。この線路を歩く感じがまさに映画Stand By Meっぽいわけですが、実際にこの線路は廃線になったわけでもないので、数十両編成の汽車が通りかかったりもします。

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汽車

30分くらい歩かないと、モスブレー滝にはたどり着けないのですが、橋が見えたら到着のサイン、ということでした。

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鉄橋

なんとか歩くのが遅い娘を抱えながら、息も絶え絶えにこのあたりまで歩いて、ようやく右手の滝の音がする方に入っていくと、息を呑むような光景が広がっていました。

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モスブレー滝

 写真ではなかなか肉眼で見たままを写す、表現が難しいものってたくさんあるのですが、モスブレー滝は本当にその代表例みたいな場所だと思いました。常時10-15人程度滞在していますので、この人たちがいるために写真がいまいちになっている・・・早朝だとあまり人と会わないのでキレイな写真が撮れるのだろう。

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モスブレー滝

 モスブレー滝ではずーっと滴る滝の水を見ていられるくらいの素晴らしい体験だと感じました。

モスブレー滝から車で数分移動し、駐車場へ車を停めました。こちらには駐車場がありました。滝の近くには昼食を食べられるエリアがあったので、そこで遅めの昼食を食べました。さすがに2PM頃を超えていておなかが空いていました。

そして、今度は5-10分のトレイルを経てヘッジクリーク滝へ向かいました。この滝は手で触れられる滝で滝つぼ側に回ることも出来ました。こじんまりした滝でしたが、非常に涼を感じることが出来ました。

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ヘッジクリーク

  ヘッジクリークの後、キャッスルレイクにも行く予定でしたが、帰宅に5時間程度の運転があると思うと、どうしても3PMくらいにはシャスタエリアを出発したかったため、断念し、サンノゼ方面に戻り始めました。スタバに寄ったりしつつ、なんとかかんとか8:30PM頃に帰宅できました。帰宅後は洗濯物をどかどかとやったり、旅支度をばらしていきました。こういうのはだらだらやるといつまでもやらないのでサクッと。

 

 終わってみると、Mt. Shastaへの旅はあっという間でした。素敵な自然を堪能しながら、トレイルを楽しめ、また、美味しい空気と水が包んでくれる素晴らしいエリアでした。もう少し事前にしっかりと計画していれば、良かったと思うものの、それでも事前に行きたいと思っていたスポットはおおかた回りきることが出来ました。

機会があれば、ぜひまた来たいなあ、と思います。