今年のサンクスギビングはグランドキャニオンへ行ってきました。
■初日
初日は家を朝7時くらいには出発しまして車でUS101, 152→I-5からのラスベガスへ。ラスベガス のニューヨークニューヨークで1日目は泊まることにしました。
流石に1日でグランドキャニオンまでは到着しようとすると、かなり無理のあるスケジュールになるからなのです。
大体車で8時間程度(535mile=856km)かかり、ラスベガス に到着したのは夕方でそこからホテルにチェックインして夜の町並みやお決まりのベラージオの噴水を少し見てから晩御飯は季節感無いですがメキシカンのレストランで食べました。
サンクスギビングで混んでいたせいでなかなかご飯が運ばれてこず、ずーっとチップスを食べていたような気もします。目の前でアボカドでワカモレを作ってくれたのは初めてでしたが…
翌朝も早いので早々に寝ることにしました。
■2日目。
朝はラスベガスからスタートです。
ニューヨークニューヨークのチェックアウトはホテルのウェブサイトからスマホでできたのでカードキーを部屋に置いてからそのまま、出発。チェックアウトもだんだん簡単になってきましたね。
ニューヨークニューヨークのホテル内にあるカフェでサンドイッチなどを買い込んで朝ごはんを車で食べながら早々に出発!
ラスベガスまで来てるとはいえ、なかなかグランドキャニオンまでは距離があります。(275mile=440km!)
ざっくり4時間ほどでグランドキャニオンのサウスリムに着くわけですが、時差が1時間あり、時間が進んでしまいました。また、更にグランドキャニオン国立公園の入り口はツサヤンというところなんですがここでとてつもなく渋滞。なんと、この渋滞でプラス1時間ほど、掛かりました。これが完全に計算外でしたが、コーヒー/ミルク休憩etcやらを入口のスタバでしました。
そこからようやく入場できて、ブライトエンジェルトレイルヘッドまで行き、駐車場で車を停めてバスに乗り込み、夕陽を観るべく西へ。もう、太陽が傾いてる!バス停から見えるグランドキャニオンにテンションが上がるも、バス乗り場でも混んでいて30分弱は待ってバスに乗れたのが夕方4時半。
そこからMohave Pointへ。
ここからの夕陽は以前に来た時も見ていません。以前来た時は時間がなく、Mather pointからしか見られませんでした。
Mohave からは夕陽が沈むのも観られるし、夕陽が沈んだ後のマジックアワーで赤く輝く渓谷を楽しむことが出来ました。
これはまさにプライスレスな体験でした。
夕日が沈み切ってしばらくしてバスに乗ってまたもや、ブライトエンジェルトレイルヘッドまで戻り、車を停めたMaswik Lodgeのレストランで晩御飯を食べました。レストランではなく、食堂方式での晩御飯でしたが、サンクスギビングらしく、ターキーを食べられました。
そこから車でYavapai Lodgeに移動しました。ここでも激混みでチェックインで30分ほど並ぶことになりました。うーん、もっと早く来てれば良かったのか…?
とはいえ、一通り、買い物もして、ホテルの部屋に移動して、ゆっくりすることが出来、2日目の夜も更けていきました。
■3日目
朝、早起きしまして5時半頃には起きて身支度してワタワタしながらも車に乗り込み、朝陽を観るべく、繰り出しました。
朝陽を観るにはYavapai lodgeからすごく近くのMather pointから。もし朝に余裕があれば散歩がてら行ける距離でしたが…
現地に着くと、じっくりと日の出を待つ人たちは沢山いました。
グランドキャニオンはガイド本などにも書いてるんですが、やはり夕陽と日の出に照らされて斜めからの光が当たった時に見える陰影が渓谷を浮かび上がらせるというところがありまして、まさに光と影のマジックなんですよね。太陽が昇り切ってしまうと、影が見えなくなるので、すごくのっぺりした立体感の無い壁のような風景になってしまうんです。朝陽が出る前後と出た後の2-3時間、そして、夕暮れ時に美しい景色を堪能できるわけですね。
朝陽を観た後に東に移動して、何箇所かでキャニオンを眺めてから部屋に戻りチェックアウトしてから東に向かって出発しました。
途中、グランドキャニオンの東にあるウォッチタワーにも寄りました。
おおよそ、サウスリムは色々回れたのではないでしょうか。キャニオンの奥地には下まで降りると宿があるそうですが、さすがにそこまでチャレンジすることは無いでしょう。(10時間掛かるそうです。なんてスケール感…)
グランドキャニオン国立公園を脱してひたすら北東に移動。
1.5時間から2時間ほどでホースシューベンドに到着しました。
ホースシューベンドはレイクパウエルのすぐ近く、コロラドリバー沿いにあるんですが、川の流れで削れてできたようなところです。
コロラドリバー自体はグランドキャニオンの渓谷の間をずーっと流れてる川でそれが続いてるんですね。
なかなかに深く削れた崖になっていて柵が一部は出来てる一方でその他の場所には柵がありません。柵はあまりに落ちる人が多くて設置されたということもあり、なかなかにスリリングです。アメリカの国立公園や名所ではあまり柵がないのですが、このように柵が設置されるのは比較的珍しいことのようです。(何事も自己責任…) 前回は時間が無くて多分通り過ぎてしまったんですが、今回はここに立ち寄りました。有料駐車場に車を止めて歩いて10-15分で現地まで向かいました。
子どもたちは車の長旅で同じ席に座ってて疲れてるので、歩くのも楽しそうでした。
今回は予約が取れなかったのでアンテロープキャニオンは通り過ぎてスキップして、一路、モニュメントバレーまでやってきました。
モニュメントバレーは「ナバホ自治区」ということでネイティブアメリカンの民族自治区になっています。ナバホ族も含めて、ネイティブアメリカンがアメリカ合衆国の成り立ちの時代に受けた迫害はとても酷かったと言われています。
(以下記事より抜粋)
米国連邦政府の先住民政策は代々一貫しており、先住民の生活空間を奪い白人移住者に土地を供給してきた。そして先住民の生活圏を確保するという名目で居留地を設定した。しかし居留地内でも金鉱が発見されたり白人農民の要求があれば容赦なく土地を収用してきた。
その結果先住民は指定された荒れ地の居留地に押し込められ白人社会から分断された。先住民の生活水準向上や義務教育普及という政策を連邦政府が検討開始したのは1950年代以降である。つまり南北戦争後に徐々に市民権を確立していった黒人よりも先住民の社会的地位はずっと低いままであった。
引用元:
(以上記事より抜粋)
そんなモニュメントバレーは入り口にゲートがあり料金所になっています。お金を支払ってゲートを通ると、ザ・ビューホテルにたどり着きます。
ここは何回来ても、テンションの上がる眺めの場所にありますね。
ここに来たのは2回目ですが、ここは特に妻がもう一度来たいと思っていた場所で、このザ・ビューホテルに泊まりたい!ということで今回の旅でも外せない場所としてリストアップされていました。
少し時間が遅くなってしまって夕焼けが始まっていたのは痛恨でした。もう少し早く来られたら…と思うところはありましたが、時間は戻せないものです…。
絶景に息を呑みつつ、写真撮って、チェックイン。
今回は3階に宿泊。
チェックインの時にレストランはなんとコロナの影響でテンポラリークローズと聞かされてショックでしたが、代替手段として車で移動して10分くらいのところにある別のロッジにあるレストランで食べるか、電話して頼んで届けてもらえるメキシカンのデリバリーを食べるか。
悩んだ挙句、レストランで食べることにして向かいました。レストランでは普通に晩御飯を食べられました。ナバホ自治区ではお酒は飲めませんので、お酒はありませんでした。
レストランでのお食事を終えて部屋に戻り、1日を終えました。
夜には部屋のバルコニーから見える星空がものすごくキレイでとてもとても美しかったです。肉眼で人が見られる星の数がこんなに多いというのはあまり経験できることでもなく、また大したカメラではないので、美しい写真が撮れたわけでもないのですが、本当にここのホテルで見られる星空は美しかったです。
■4日目
モニュメントバレーで朝を迎え、ザ・ビューホテルで朝早起きして日の出前からスタンバイ。部屋からも日の出が見えました。
刻一刻と表情を変えるモニュメントバレーを何度でも楽しめるザ・ビューホテルは何度でも来たいホテルだなあととみに感じます。
その後、ホテルの売店で配られるというコンプリメンタリーの朝食をピックアップに。とはいえ、おおよそ、アメリカのホテルでコンプリメンタリーbreakfastというと、いつもマフィンとりんごだよなあと思いながら受け取りに行くと案の定でした。
朝食を食べつつ、身支度を進めて、7時40分にはツアーを予約していたロッジへ。
朝8時からツアーを申し込んでいてモニュメントバレーの奥の奥まで行くという3時間半のツアーでした。ジープというよりはツアーバス用の車で、ひたすらモニュメントバレーのオーソドックスなルートを通る。
以前に来た時には2時間くらいのツアーだったのでかなりボリュームアップした感じになります。で、ツアーに行ってみると、いきなりネイティブアメリカンの昔ながらの住居へ案内され、そこでネイティブ・アメリカンの過去の居住環境やら作り方やら、どのように生活してるかなどの教育的なお話が始まり30分ほど、モニュメントバレーに入らずにツアー冒頭が進み、少し狼狽えました…。
いやいや、もっと、そういったお勉強をするなら、内容は事前に言っておいてよ…という感じに。とはいえ、その話が終わった後にはどんどんモニュメントバレーの奥まで分入っていき、ジョンフォードポイントなどの名所にも向かいました。
今回は時間が足らなかったせいか、馬に乗ることが出来ず無念でした…。いつか馬に乗って写真に写ってみたい…。ツアー参加者は全部で10人以上いたので、なかなかタイムマネジメントは簡単では無かったとは思うのですが…。
それにしても、このエリアは荒涼とした大地と岩山で、殆ど生き物がいないくらいの赤い大地なわけです。で、今回ハッとしたのはモニュメントバレーの有料エリアにある敷地内にも住んでる人がいるということ。そして、最初に紹介されたナバホ族の住居である「ホーガン」がそこかしこにあることにも気がつきました。前回来た時はあまり気にしていなかった発見ではあります。どうやって暮らしてるのか、電気や水道はどうしてるのか、というのは気になりました。
様々な場所を案内してくれましたが、いくつかの岩山には大きな穴が空いてたりして、下から仰ぎ見るとまさに壮観でした。
■5日目
最終日は朝からのモニュメントバレーツアー後にモニュメントバレーを後にして、ラスベガス に向かいました。帰路についでにザイオン国立公園にも寄りました。
ザイオンはまだシャトルバスでないとバレードライブという国立公園内を走る道は走れないとのことで残念ながら国立公園の入口のビジターセンター近くに寄るだけになりました。時間も足りませんでした…。
ザイオン国立公園は過去に私が単独で来た唯一の国立公園ですが、過去にはエンジェルフォールランディングという素晴らしい絶景が観られるところに挑戦しました。ここは鎖場があるところで、なかなか最後のところが難しいところですが、家族連れには少し厳しいところです。ナローズは結局行かず仕舞いで残念ですが、ザイオンは入口だけでも素晴らしい眺望の場所で少しピクニックエリアでゆっくりしてからここを後にしました。
帰り道で気が付きましたが、昔私が来た時と違って道路拡張工事も終わって色んな新しいお洒落な店が出来ていて大変過ごしやすそうになっていました。うーん、もう一度数日間でもきたかったなあ。
その後は延々とラスベガス まで走り、着いたら夜でそのまま、ラスベガス のレストランで晩御飯を食べました。
ゴードンラムゼーのpub仕様のお店で敷居は子連れにも低い一方で値段はシリコンバレーもびっくりのなかなかの強気な価格設定でした。味はとても美味しかったです。夜はベネツィアンに宿泊しました。広い部屋でのんびり出来て良かったです。
翌朝はラスベガスから必死に運転してサンノゼまで無事に帰り着きました。毎度のことながら、運転は気疲れします。が、アメリカの雄大な景色を楽しめるので、私は結構ロードトリップのこの旅路が好きなんですよねえ。
計画してくれた妻にも感謝感謝です。