ミネアポリス一泊出張

カリフォルニア州 サンノゼ発、アリゾナ州フェニックス経由でミネソタ州ミネアポリスに向かっている。乗機はアメリカンエアラインでボーイングB737、乗継ではなく、完全に一旦フェニックスに寄港してから向かうという、ダイヤだけ見れば高速バスのような感じだ。狭い日本なら飛行機でこういうダイヤはあまり考えられないが、アメリカは国土が東西南北にとても広いのでこういう経由便がたくさんある。直航便よりも運賃がはるかに安いこともよくあるそうだ。

今日は久しぶりのアメリカ国内出張でミネアポリスに向かっている飛行機の機内でこの日記を書いてる。

ここしばらく非常に忙しい日々が続いている。日記を落ち着いて書けるのは大体飛行機の中だ。というか、忙しくない日の方が少ないが、最近は輪をかけて忙しいし、何かと仕事ではいろんな意味で難しい局面がとても増えた。自分1人の力では如何ともし難いことが多く、なんとかうまくつなぐ為に無理くり自分の無い知恵や経験を引き出して顧客に難しい回答をすることも多くなった。

大きな案件が量産に近付き、段々具体化してくるとこういうものだろうが、ありがたい事に様々な案件で問合せをもらえるようになったために赴任したばかりだった2014年はもとより、昨年2015年とも大きく違った1年になっている。

何が辛いかといえば、残念ながら担当している顧客の担当者がどんどん増えていくことだ。みんな、スタンフォード大学出身Ph. D(博士号)のような賢いほぼ同世代の人ばかり。打合せではもうただただ、ついていくのに必死だが、自分にも一応自身が担当する材料に関する知識とマーケットに関する知恵は人並みには蓄積されてるのでなんとか独自のインサイトで渡り合ってる状態だ。いや、使われてしまってるのかもなあ。
いやー、でも本当に若くて賢い人たちばかりだ。3ヶ月もすれば、みんな一丁前にビシバシ意見やリクエストが飛んでくる。若いので吸収力はめちゃめちゃあるし、そもそも地頭は日本で自分が会ってきた秀才たちを遥かに超える天才級。でも、日本の博士号の人にありがちな頭デッカチでもなくて、めちゃめちゃ謙虚かつ目的やスケジュールのためなら強引。これは本当に毎日、刺激になる。打合せは30分、長くても1時間でお互い合意点とスケジュールを導き出す。日本にいた頃に代理店の方々に実地で教えてもらった白板術はめちゃめちゃ役に立っています。様々なこれまでの経験の何が欠けていてもここまで頑張れていないでしょう。いつも助けてくれる皆さんには感謝感謝です、本当に。。。

娘はありがたいことに日々スクスクと育っている。まだ母乳を飲んでるためか病気をしたりはしていない。

毎朝、7時過ぎ起きて朝ごはんを作り、洗濯機を回して乾燥機に放り込んでから妻と朝食を食べ出社して、前日に来ていたメールをチェックして、レポートを英訳したり回答を英訳して顧客に提出し、昼ご飯の後、顧客に打合せに行き、そのレポートを書いて、夕方から夜は電話会議したりしてそのまま帰宅して晩御飯を妻と食べて、娘をお風呂に入れて寝かしつけてからシャワーを浴びて仕事して12時から1時頃に寝る。ひどい時はPCに突っ伏したまま寝落ちしてる。夜中の2時半まで資料を待ってたりすることもある。
大体こんな毎日だ。仕事がひどい時は就寝が3時頃になることもある。
娘をお風呂に入れてる時だけはゆっくりと顔を見たりできる。そんな時に娘がギャン泣きしてしまうと結構落ち込む。

あんまり仕事がドタバタするので最近は誰かの英語がどうとかレポートがどうとかあまり言ってられない。もちらん資料の体裁の手直しはどんどんやっているし、細かいところまで見るようにしてるが、もはや、何かの文句を言い募るよりもその時その時の仕事を判断ミスの無いようにやりきることに集中しなくてはいけない状態だ。1つ1つのメールに最大限詰め込めるだけ詰め込んで、それでいて読みやすく出来るだけ短いメールや議事録を書くことに集中している。

資料を手直ししてる際に気を付けてるのは下記だ。

・文字サイズ、カラー、フォントのバランス。太字でプレゼン時に見やすくなるか?タイトルフォントサイズは28を越えない、文字サイズは14-20の辺りをなるべく越えない。フォントは英語はSegoe UI、日本語はMeiryo。

・英語の細かいチェック。特に複数形のsや受動態や時制など。体言止めの時は出来るだけ単語の頭を大文字に。文書だと不自然だが。

・必要なら翻訳。だいぶ翻訳の量は減った。

こうして日記を書いてる間に飛行機はフェニックスに着いた。一度降りてまた同じ飛行機に乗ってそろそろ出発かな、と思ってたら全く飛行機が動かないまま1時間が過ぎた。そして、いきなり飛行機にセキュリティ上の懸念があるので全員降りろという。しかも降りたらバスが待ち構えていて、なぜか乗り込んだタラップからではなく、バスを使って再度、フェニックスの手荷物検査の手前からやり直しになった。しかもしかも、乗り場に戻ってきたら同じ飛行機に乗れという。待ってる間にサンドイッチやジュースを配って謝っている。結局、2時間以上出発が遅れた。タダでサンドイッチが食べられたが、旅の疲れが蓄積されるだけで大して嬉しくはない。同行してる先輩方も困惑気味だ。
隣に座ってるおばさんに事情を聞いたが、どうも変なものが機内から見つかったそうで万全を期してどうやら一旦機内から全員を降ろして警察が機内を満遍なくチェックしたらしい。うーん、テロのリスクがあったということ?恐ろしい…。洒落になってない。

機内でこの1週間のいくつかの打合せの議事録を3つほど仕上げた。某社以外のグローバル顧客の場合は議事録は海外販社の他のスタッフがリアルタイムに読めるようにするために英語にしなくてはいけないので、書き上げるのにもある程度集中力が必要になる。日本語ほどはうまく書けてるようには思ってないのだが、それでも余さず打合せ内容は網羅したいところだ。

飛行機はなんとか無事ミネアポリスに着いた。
お後がよろしいようで…