I Can't breathe

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 上記は他の方が書いたブログだが、普段あまりテレビではニュースを見ていないため、こうした映像が伴うニュースは後から追いかけて観る形になる。断片的ではなく時系列にまとまってるので参考になった。

 

 避けるに避けられず、動画の結末、内容を全て把握してない形で動画を見てしまったが、これは故意の殺人と言わざるを得なかった。呻いてる黒人が動かなくなる一連の様子が撮影されており、非常にショッキングな動画なので閲覧は注意が必要。周りの人たちが警官を注意してる中でも、それでも膝で首を押さえつける行為をやめなかったのは許されることではないだろう。(というか、膝で頸部圧迫し続けたらいくら屈強な人でも亡くなりますよね…

 

 動画やSNSの力は恐ろしいものがある。権力や理不尽に対する対抗手段として抜群の力を発揮する一方で、有名人ですらも追い詰めてしまうようなこともあったりする。(テラスハウスの件はそれはそれでタイムリーな話題だが、ここでは割愛する)

 

 アメリカでは散々繰り返されてきたこととはいえ、警察などの公権力がここまで故意に人を殺してしまうのは許されるべきことではない。ただ、その抗議として無関係の人や施設建物までもが大きな被害を被るのは看過してはいけない。デモなら何をしてもいいわけではない。たとえ、コロナで生活に困窮してもデモに便乗して、スーパーマーケットから略奪したことを正当化はしてはならないし認めるべきではないだろう。ミネアポリスのスーパーマーケットのTargetなどは略奪などの被害に遭ったという。警察署も含めて灰塵に帰している。また、警察官自身も失職して逮捕もされている。Targetなどのスーパーマーケットなんて、ここまでの2ヶ月、とても頑張ってきたのに、こんなことで働く場所を失った人たちが少なからずいるだろうことを考えると、やっぱり怒りに任せて暴動を起こして無関係な人たちにまで危害を加えるのは自分は受け入れられないと感じた。

 

 デモがデモ足り得るのは暴力的な行為を通じてではないはずだし、無関係の人に対する暴力であるべきではない。これ以上、酷いことにならなければよいが。ミネアポリスは仕事で何度か行ったことがあるところだけに、光景はショッキングだった。

 

 シリコンバレーのど真ん中、サンノゼでも高速道路101を封鎖するデモがあったとのことで車の窓ガラスを破られた無関係な人たちもいたという。
とはいえ、街中に行かなければ、私たちの住んでるところでは全くもって危険は無いが…
LAでは夜間外出禁止令が出たりもしているようだ。

 

 Covid19の影響で、アメリカでは10万人以上の死者が出て、感染者数も増え続けてきたが、ようやくここ最近、鎮静化、そして経済的な復活を目指してきたところでこんな目も当てられないことになってしまっている。今回のコロナウイルスはその国その国が持つ弱いところ、見て見ぬ振りをしてきたことを次から次へと曝け出してしまうようなところがある。George Floid氏の件自体はコロナとは無関係だが、コロナで完全に痛めつけられてきた人たちの、そして、経済や社会で苦しんできている人たちの心の叫びもまたこのI can't breathe!(息ができない)には含まれているような気がしないでもない。またもや感染者が拡大しないで欲しいなと切に願う。