帰任することになりました。

2014年10月にアメリカ駐在生活を始めたので、かれこれ7年と3か月

 

2022年1月付けで日本に帰任することになりました。

 

いろんな人に話をし始めてようやく、自分の中でも記事に書けるくらいには考えがまとまってきました。

 7年間の振り返りはまたどこかでやるにせよ、7年間の中で経験してきた得難いものをもとに、何をしていくのか、を改めて自分に問い直している最中です。

 後任の方も決まり、コロナ禍ではありますが、後任の方に11月いっぱいは出張で来てもらい、滞在していただき、色んなお客さんに会おうと思っていましたが、コロナ禍の影響でまだ、In personで顧客とFace to Faceは難しい。

 ということで、これまで培ってきた人脈を活かして、シリコンバレーでしか出会えない人たちと打ち合わせを色々設定していくことになりまして、色んな人とランチであったりお茶であったりといった形で久々の再会&挨拶&紹介を繰り返している日々です。※ワクチン接種済みです。

 

 駐在全体を振り返る記事は以前にも書いていますし、コロナ禍における難しさもまた、文字に起こしてきましたが、帰任そのものに関してはあまり触れてこなかったトピックスでもあり、帰任をテーマに色々考えることも増えました。

 

お客さんや関係各所から言われる言葉は色々ありますが、「それはお前のDecisionなのか、それともCompany Decisionなのか」とか「お前はそれで本当に良いのか。本当に帰るのか」などなどいろんな人にいろんなことを言われる日々です。

 

「てっきり、もうずっとアメリカにいることにしたのだと思っていた」とも言われました。

 

Eビザ(投資家ビザ)で来てる私がもし、グリーンカードを申請するのであれば、方法が無いわけではないようですが、それなりの立場の人間でなくてはならず、そういう意味では、少し難しかったかもしれません。(私は部長職ではないし)

 というか、アメリカに骨をうずめたかったか」と問われればこれまた難しいなあ、とも思う次第です。アメリカ自体は水が合う土地だとは思いますし、これまで自分が達成してきた仕事の中身を思えば、もっといろんなことが出来る自由度の高い国であることもまた、事実とは思うんですけども。

www.us-lighthouse.com

 

「日本の重力は重い。駐在中は威勢のいいことを言っていた人も2-3か月もするとすぐに日本にまた染まってしまう」というのはTwitterでフォローさせていただいている方からの金言です。

 USでの経験を忘れないようにするためにはいっぱい、感情や気持ちや構造的な考え方を忘れないように書き留めていくしかないのだろうな、とも思っています。

 

 一方で、縮小均衡が続く成長しない市場である日本に帰って、果たして何かいいことがあるのか?というとこれもまた難しい問いです。地方に住む親も歳をとり、親戚も少なくなっていき、とそういう流れがどんどん続く中で、その中で何かできるのか。東京近郊で生きていくにあたって、本当にそれが自分のしたいこと、生きたい道なのか。そもそも何のために生きるのか

 駐在員は様々な面で優遇され生活レベルもある程度ブーストされた状態である以上、日本に帰るとその落差はあるわけで。(家賃、保険、車、各種補助など)とはいえ、アメリカもまた、なんでもかんでも自力でやっていく必要がある国であり、老後が安心かといえば、そういうわけでもなく。逡巡することはたくさんあるのです。

 そもそも、大学を卒業した後、生きていくために自分が手触り感のある仕事を始めて、生きていく中でもやりたいことをやるため、海外で活躍できる場所を求めて転職し、そして、その目標を一定は達成して。でも、達成したからと言って、それはゴールではないわけです。海外でそれなりに働ける力を身につけても、それが自分の人生のゴールというわけではないわけです。(書いていて改めて思いましたが、自分にとってはこれは通過点であり、目標ではあったけど、ゴールではなかった。)

 結婚して、子どもにも恵まれて、その子供たちや奥さんと一緒に人生を歩める幸せな時間にも生きていくための仕事は一定量必要で。どうせ生きていくためにやる仕事なら、「エキサイティングな仕事」をやりたいとも思うわけです。(ex. マズローの5段階欲求)

 自分がこれまでやってきたことのその先にあるもの、を考えると、それはきっとまた違うことなのかもしれないとも思う次第です。それが日本での新しいアサインメントなのかもしれませんし、そうではないかもしれません。

 こればかりは「やってみないとわからない」んですよね。このコロナ禍の2年間で世界も日本も変わるところは変わって、変わらないこともあるし、コロナ前に戻る部分もあるわけで。今のところ、今のところは、帰任した先の組織で管理職として組織運営に携わっていくことになるので、複数部下を抱える管理職・マネジメント職をきちんと体験しておきたいな、と思っています。一方で、日本に帰ったらほぼフルリモート環境での労働環境が決まっており、出社は週に1回で良いとのこと。(このあたりだけは妙に先進的。。。)なので、部屋探しでも苦慮しており、広めの部屋を確保できる場所を探しています。が、子育てとペット(猫)と就労環境、義両親実家の家との距離など様々な要素があり、なかなか苦慮しています。

 

私が本当にやりたいこと、したいことを結局は私は選ぶ人なのはもうわかっているので、あとはそれが出来る環境かどうか、と言う事なんだろうなあ。。