NewsPicksについて2

NewsPicksというニュースアプリがある。

 

スマホでもPCでもTabletでも見られるニュースアプリであり、ソーシャル機能もあり、有料記事・動画なども充実しており、日経ニュースが追い付いてくるまではニュース系ソーシャルサイトの中では独壇場だったのではないかと思う。

Quarkで米国進出はうまくいかなかったこともあり、海外進出という意味では残念な展開にはなってしまった。一方で、Smartnewsなどは海外進出やDL数という意味でもかなりのレベル感に達している。

 

調査の母数が少ないのでどこまで参考になるか?とも思うが、下記記事などでもYahoo!ニュースなどの次にスマートニュースが来ていたりもしており、高いシェアを誇っている。

 

ictr.co.jp

 

私も2014年からずっとNewsPicksを使い続けているヘビーユーザーです。

NewsPicksは始まったころからずっと使い続けてきたので思い入れがあるのですが、ついに今の仕事でUZABASEが手掛けるSPEEDAというサービスを使い始めることになりました。UZABASE自体、SPEEDAが祖業でNewsPicksは別事業だったわけですが、ニュースをいろんな切り口で楽しもうとする姿勢は自分にはしっくり来たので、使い続けてきました。

 

ただ、初期の喧騒は徐々に失われていきました。

 黎明期は色んなユーザーがひしめき合っていてオフ会も盛んでしかもオフ会にも新聞やニュースを賑わす「すごい人たち」が集う、みたいな大変な盛り上がりを見せていた。私は赴任していたものの、一時帰国時に開催されたオフ会では普段は会えないような方々とお会いすることができて大変感動したものでした。

 ただ、いつからでしょうか。2016年かな。「匿名非表示」という展開が始まった頃から色んな人がひしめき合うような場所ではなくなっていきました。匿名ユーザーのニーズは確かに存在していたものの、NewsPicks自身は匿名ユーザーのコメントは欲していなかった、実ビジネスとの連結を強めていきたかったということが背景にあったのだと思われます。匿名非表示の際には創業者の方からメールまで直接いただいたのを覚えています。

 Proピッカー制度というコメンテーター制度が始まって、様々な業界の著名人が月間でどんどん参加して、優先コメント表示がされていき。。。Newspicks が見せたくないコメントはどんどん表示順位が下がっていくという事態に相成っていきました。Proピッカーというのも業界の著名人ではあるものの、その業界の著名人というだけで全てのニュースに対してのProではない、という点が欠落した対応だったので、そこが少々、辟易した点でした。

 そして、2020年にUIが大幅に変わった時にかなりストレスを感じてもうアンインストールしてしまおうかとすら思いましたが、なんとか踏ん張ってまだ使い続けています。中の人のファンというのもありますので、そうした観点で応援したいと思っています。後にも先にもここまで応援したいと思えるサービス、アプリも出てこないだろうなとも思います。

過去、NPにはこういうコメントをしました。過去のいろんなコメントを読んでいると、2016年頃が一番自分の中ではホットだったようです。もう使い始めて8年も経つのか。

せっかく帰国しましたが、日本はまだまだWithコロナでなかなか昔、知り合った人たちとまた会うなんてことすらできない状況で。

 

2014-2016年頃の喧騒を自分の目でもっと見てみたかったなあと思いますね。

 

「知見がある人たちではなく、肩書きがある名前と顔を出せる人たちをスターダムに押し上げて宣伝やらポジトークに専念させてそれをオススメとして上位に表示するわけですから、「発見と理解」には繋がらない。

たまに内部の事情を少しだけ書いてくれることもあったりしたけど。
今ではそういう広告的な役割はTwitterの方が拡散力もあって上だと見なされているでしょう、ソーシャル界隈では。
でもね、良いこともあったんではないですかね。勢いがあったけど、勢いと飲み会だけだった気もするし。具体的に役に立つ繋がりとかニュースを淡々とpickしコメントし続けてた人は元から少ないですし、マイノリティでしたよ。
そうした運営主導ではない新しい繋がりが生まれなくなって、アカデミアのような場でコミュニティをマネタイズする。
ある意味ではプロピッカー導入し匿名排除後の流れとしては理想的な流れだったんではないでしょうか。あと、匿名ユーザーはお金にならなかったんだし。(彼らはコメントをたくさん書いてたり変な記事とかpickする割に有料記事にはあまりコメントしてなかったのでコメント欄の雰囲気が全然違ってた)」

「個人的には佐々木picksと梅田picks的な世界観の違いをずーっと言い続けている。
CGM重視でユーザーの良識に任せようとした梅田picks。
西海岸vs.東海岸やおっさんvs.それ以外、匿名vs.実名、プロピッカーvs.野良ピッカー、アカデミアとそれ以外、など内外に対立構造を作り出し続けることで常にpage viewやらを煽り続ける佐々木picks。
梅田picksの世界観は段々薄れてきたのだが、
ここに更に、産業取材チームやらクオーツが絡んできてネオ梅田picks的な世界観が現れているのが今。」

「コミュニティを作るっていうか、NPの場合はある程度自然発生的にコミュニティがあったんですよね。かなり濃密な。
そんなコミュニティが一旦は匿名非表示でリセットされてから、それでも、残ってる人たちとそんな過去を知らない人たち。匿名の人たちと顕名顔出しも厭わない人たち。NPへの対応には世代の差も感じます
NPが巨大化していく中で、そうしたコミュニティにすっかり参加し損ねたので、遠くから時たま推移を見てます。
でも、まあ、変な勘違い野郎にならずに済んだし、参加してなくて良かったのかなあともたまに思います。
いつかNPコンフィデンシャルに出られる日を夢見て目の前の仕事に頑張りますー」

「こないだ、某所でもそういう話をしましたが…、三上さんに被せる形になりますが、NPの中の人や記事執筆者、ユーザベースの皆様にも強くお伝えしたいのは「「中の人」もコメント欄をもっともっとうまく活用出来るのでは?」ということです。2年以上このアプリを使っていて本当に痛感しますが、真の意味でNPを使いこなして「このアプリを「経済ニュースアプリ」たらしめている中の人」はJun Katoさんと川端さんだけだと私は思います。他の方はコメントの踏み込みが甘い。もしくはあえて踏み込んでいない。あとは、ピッカーにフルボッコにされるのが怖いとか様々な理由で「ブレーキをかけながらコメントを書いてる」節があったり、「記事で詳細は書いたからコメントはその記事紹介でよい」、と思っている節がある。けど、実はそんなことはなくて、コメントを読んでから記事を読む人もかなりいると思うし、記事を読んでからコメントを読む人もいる。「中の人の方が意外とコメント欄を使いこなせていない」と感じることが結構多いです。記事だけで表現すればいいというのであれば、別に東洋経済、ダイヤモンド、日経ビジネスオンライン、ニュースイッチを読みますよ、私は。そういう人は多いのでは?匿名ピッカーであろうとも真の意味で、価値のあるコメントをしているピッカーを発見したりするのもまたこのNPにしかない価値だと私は思います。

このリポートを読んでいても、梅田社長の熱い気持ちはひしひしと伝わりますし、小野さんの人柄の良さはこれまでの数多くの記事で十二分に伝わっていますが、実は日々のコメント欄でのコミュニケーションというのはなかなかに簡単なことではないのだろうなあ、とも感じますし、そこを一身に担っているのがJun Katoさんや川端さんだったりする、と私は感じています。

今後、「経済」という切り口で、きちんとNPを経済ニュースアプリとしてコメント欄を積極活用してモデレートしていける「中の人」がもっと出てくることを期待しています。そんなに簡単なことではないとはわかりますが、プロピッカーは実はどこまでいっても「外の人」であり、外の人に担えないことをやるのは中の人ではないかな、と本当に思っています。以上です。」

「2014年ー2015年前半、プロピッカー制度導入くらいまでは私はどうやら自動的にフォローされるピッカーだったようなので、恐ろしいほどにフォロワーが増えた時期がある。最近、始めたピッカーさんはどんなに良いコメントをしてもここまでのフォロワー(54120人)が付くことはないのではないだろうか。
ただ、猫顔はどうやらもうおすすめされたりすることはないようである。(そりゃそうか)

そういう意味では編集部が良いコメントをしている人をプロ・アマ問わずお勧めする、のは適切にうまくいくのであれば、歓迎したいと思う。おすすめされる条件として似顔絵もしくは写真が必要であればそうアナウンスするとよいかと。

ただ、どなたかも指摘しているが、おすすめやプロピッカーの優先表示がなされるため、フォローの仕組みがあまり意味が無くなってきたようには思う。
発見と理解のどちらも「NPが見せたいもの」だけからしか得られなくなってきた。これまた匿名非表示が始まる2016年のある時点まで醸成されていたものづくり系非プロピッカーの鋭いPickやコメントが殆ど見られなくなってしまったのはとても残念でした。

三上さんが指摘しているがNPの価値や雰囲気の半分くらいはKato Junさんが醸成していることに私も強く同意したい。

同じレベルのことを出来ている中の人がまだいないのは残念だなあ、と思う。」

「ユーザーの好きなようにやらせると第三者から見て匿名だったり社名が「よくわからない人」が1位になってしまう可能性があるので、NP的にはSPEEDA連携した手前、それは出来ない。外から見たときのイメージはかなり気にするだろうから…。実際、ほっておくと内輪感がどんどん強くなるようには感じる。SNSみたいな要素があるので当然と言えば当然だが。
外から有名な人を引っ張ってきて「この人の発言が読めるのはNPだけ!」となれば、外からファンを引き込んでくれるかもしれないしね。その時に内輪感が強すぎるのは好ましくはないよね。

プロピッカーも基本は忙しい人が就任するからどうしても片手間になるし、NPというプラットホーム自体と水が合わなくてやめる人も結構いるだろう。なにせ、ほぼ毎日定期的にそれなりの量の質の伴ったコメントをするのを強制されたらそれは苦痛だ。自分の専門分野の記事がバンバンあればいいだろうが…。

私もおそらくコメントが義務化されたらコメントするのにかなり苦しむだろう。

退任ピッカーを発表するのは悪くないことだと思うけどね。そっちの方がユーザーに対しては誠実だと思う。」

「気付いてる方は多いと思うが、PCでの検索機能強化/SPEEDA連携とほぼ時同じくして、更にこの上位表示アルゴリズムは強化されており、プロピッカー>編集のその時のイチオシピッカー>>実名顔出しピッカー>>>>その他普通の実名ピッカー/顔出ししてないピッカー/イニシャルのピッカー>>>>>>>非表示の壁>>>>>>>>匿名ピッカーになってる。

もはや、likedの数でもコメントの質でも無くなった感はある。コメントの質は関係無いし、likeの数も関係無い。上位表示に関しては「編集部が見せたいと思うかどうか」になった。これはSPEEDA連携の都合、仕方がないんだと思ってます。匿名とか犬猫画像の発信なんて上位表示されてもBtoB展開では説明に困りますものね。

これは批判ではなく、起きてる事実から簡単にできる推測です。

あと、そもそも論ですが、運営批判を何度もすると表示順位は下げられるでしょう。これもまた運営上は頷ける話です。

結論としてはもはや個人的には別にどうでもいいかなあ、ということ。そういう場所なんだと割り切れれば、それほど、気にならない。敢えてコメントしたのは最近アルゴリズムが少し変わったことに気付いたからです。」

 

「殆ど自分のため、と思って本業に差し支えない範囲でコメントをできるだけ続けてきたので、特に続ける意義を見失うわけではありません。

が、この変更は「匿名のコメントはすべからく、NPでは評価してないよ、されないよ」という極めて強いメッセージとして受け取りました。実際に施行されてみると寂しいですね。

14年にNPに参加してすぐにKatoさんに見つけてもらって以降、本当に沢山の方にフォロー頂き、沢山の方のコメントに勉強させてもらいました。こんなマニアックなネタを掘り下げ続けている私に53000人もの方がフォローをしてくださっています。
当時も今もそうだと思いますが、Katoさんは私がどこの誰か?よりも何を語ってる人なのか?を見てフォロー推奨くださったのだと思ってますし、そこには匿名も実名も特に関係がなかったかと思っています。その原初体験があるからこそ、NPを続けてきたのだとも思ってます。

 



私にとっても、誰が言ったか?よりも何を言ったか?の方が重要です。大半のユーザーの方にとってもそれはそうなのではないでしょうか?

実名ではないから、という理由で下の方にアイコンだけが並ぶ存在になるのはなんだか、随分寂しいものを感じました。(しかも数が多くなるとスマホではアイコンすら表示されない)
何を語ってもpickしてもフォローされてなければ、届くことは基本的に無い、と。

本当にこれで良いのでしょうか?これがベストなんですかね?

これがNPの目指している地平なのだとしたら、かなり早まった措置ではあるなあ、とも思いますが…1ヶ月くらいで一体何が起こるのかよく見てみることにしましょう。

追記
もうちょっと言うと、今、ざーっと新しくなったコメント欄を眺めていると確かに「外からの見栄え」は以前に比べて格段に良くなりますね。「BtoBで信頼されるネットメディア」になるためには国会議員が言ってたことと同じですが「匿名の誰かさん」の発言など無価値、ということなのでしょう。それはそれで理解できる気はします。いわゆるお堅い会社の人たちは匿名の意見など参照しませんしね。」

 

気軽に意見させていただきます。
ツイッターを5年以上やってきて、フォロワーがあまり増えなかった頃に様々な人からアドバイスや忠告を受けた結果、技術の話に特化したツイートをし続けた結果、フォロワーは倍増し、1500人を超えました。(それまでは映画や音楽、ドラマの話もよくしてましたし、実名の友達も多かったんですよね)ツイッターは呟きのための道具ですが、そんな呟きも好き勝手にジャンル関係なくしてると誰もフォローなんかしてくれないんですよね、この点はNPよりもシビアです。

いずれにしても私は自分が扱う話題がニッチなことをツイッターを続けてきた5年の間に痛感しました。砂漠の中で宝石を探すくらいに難しかった。が、NPではツイッターと比べると比較的簡単に同好の方やストイックな方々を見つけることが出来ました。
また信じられないくらい多くの方52,000人以上もの方にフォロー頂くことになりました。これは初期のNPにはプロピッカー制度がなく、フォローをオススメされる枠にうまい具合にはまり込んだのが原因と見ています。
逆に様々な方のコメントに勉強させていただくことも多く、NPの初期の比較的ストイックな雰囲気は非常に居心地が良いものでした。
私はNPでも基本的には経済記事、技術関係の話題に特化してコメントしてきました。
一昨年末からサンノゼに住んでるということもあってオフ会に参加する機会も滅多に無く、17時間もの時差もあるために記事の盛り上がりのピークにコメントもできず、乗り遅れることもありました。そういう意味でkatoさんの言う「易きに流れる」ことは幸運にもあまりありませんでした。オフ会は比較的好きな方ですが。

私は匿名SNSではツイッターを長く経験してきたので、はっきり言って匿名ユーザーの「コミュニケーション」はツイッターでやればいい派です。DMもありますし。あちらの方がコミュニケーションは気軽に出来ると思います。メンションも飛ばせるし。匿名ユーザーがツイッターに行けばそれで万事解決とは思いませんが、SNSはNPだけではないし、もっとNPやインターネットを道具としてうまく使えばいいと思うんですよね。今後、私のコメントがどう扱われるのかはまだよくわかりませんが、これからも淡々と続けたいと思います。