壮行会あれこれ。

ブラジルに赴任する商社の方と先日、壮行会と称して、新橋で飲んだ。

私が仕事で付き合う商社というのは何社もあるし、年齢もマチマチなんだけど、人によって人材のレベルの差が激しい。結論から言って年齢は能力には関係なくて、経験やら人間力やらというものがモノを言うのだ、ということを痛感するのです。若い人は割とみんな、優秀だし、年齢いってる人で優秀な人もたまにいる。だんだんと自分よりも年下の営業マンとも付き合うようになってきてからはより一層、それを痛感するわけです。負けてられないな、と。

高校や大学の時にはあまり感じなかったこういうことを強く感じる機会が最近特に多い。人は同じ時間を過ごしていても生きている人生の密度の濃さによって、いかようにもなるのだなあ、と。

ブラジルに赴任する彼は当初、仕事を続けるか悩んでいたらしい。赴任する話が出る前は辞めることも考えていたそうな。それでも思いとどまったのはひとえに新興国への赴任経験が自分を成長させるキーになるということがよくわかっているからであり、その口ぶりからすると、帰国してからでもひょっとすると、30手前でどこかに転職してしまったりするのかもしれない。会社としては手痛いけど、個人としては全然ありなんじゃないかなあ、と思う。新興国への赴任経験によって、人材価値が飛躍的に高まることを彼は理解してるのだろう。既に彼は優秀な商社マンだと思うけど、それでもまだまだ足りないものがある、と感じてるという意味ではその貪欲さこそが商社マンには求められるものなのだと思う。「成長意欲を無くした商社マン」という人種は本当に惨めなもので、そんな人と仕事をするとメーカーとしては、大抵いい仕事にはならない。
日本における同調圧力と言うのは危険な思想だと思う。調子の良い時はいいけど、調子の悪い人が過半を占めてくるとこの同調圧力は厄介な方向に働き始める。会社がうまくいっていないとき、今なら転職市場も充実してるから35手前ならどこかへ転職することは本人次第だけど、難しいことではないのかもしれない。(人による)
そんな中で、自分の今置かれてる状況を定期的に棚卸しして、進むべき道を立ち止まって考える、自分に足りないものは何か、と頭を使い続ける、と言うことがどれくらい大事かというのを考えてしまうわけです。
ブラジルという国に知り合いが行くのは二人目。これから、まだまだ日本人は外に向いて出て行かなければいけない時代。自分にもそんなチャンスが巡ってくるように頑張らないとね。