さまよえるオランダ人。


先週の日曜日はオランダのスタッフたちとボーリングをやってきました。休日に会社のメンバーと会うなんてめんどくさい、だなんて思う人たちもいるかもしれませんが、私は案外と嫌いではありません。行くまではものすごく億劫でしたが、いざ、行ってみると、割と楽しめました。結局、ボーリングでは私が圧勝してしまいました。

彼ら(2人来てました)はここ二週間くらい、日本に滞在してまして、昼間は浅草行ったり秋葉原に行ったりしてたそうです。electric cityって言われて最初はどこかと思いましたが。もし、観光したかったのなら、色々連れてったのに!と思うと案外と海外の人に自分の国を紹介する、と言うのは責任の重いことなのかも、と思いました。

給料や食事代、家賃の話になった時に、東京のど真ん中はやたら高い!そんなの払えないよ、という話になりました。確かに…。駐車場代だけで人が住めるくらいには都内の土地代は高い。

日本に滞在中の食事は彼らはメニューの日本語が読めないので、マクドナルドやローソンかパブやバーっぽいところが中心になるみたいでした。あとは、日本人スタッフが「どこに」彼らを連れて行くのか、という話になってきます。うちの会社でオーガナイザーをよく引き受けている英語ペラペラな人はかなりイタリアンやらワイナリー的なところが好きなオシャレでグルメな方なので、毎回一人当たりの食事代が10,000円を越えるそうです。そりゃあ、日本は飯が高いってイメージにもなるよなあ。毎回そんな高価なご飯を食べてるわけがなくて、若いスタッフは安い居酒屋とかよく行くのですよーという話をしてみました。休日とはいえ、どこの店も混んでて結局そんな安い居酒屋に入る羽目になってしまって、焼き鳥や手羽先や牡蠣鍋を食べながら、「つくね」を英語で説明するのに悪戦苦闘したりしました。結局、一人当たり2,500円くらいだったのですが、彼らは美味しいと言って食べてくれてはいたものの、牡蠣鍋はおかわりしてなかったし、手羽先も余ってたし、やっぱり味付けの向き不向きがあったのかなあ、と感じてしまいました。味噌とか塩だれとか、日本人は好きだけどさ、オランダ人がそうとは限らないものねえ。察しと思いやりの文化って、実は日本だけの文化じゃないよね、ってその時感じたのでした。言いにくいことだってあるよねえ。たぶん、彼らはアイリッシュパブやイングリッシュパブ、バーみたいなところの方が高いけど落ち着くし、店員も英語話せるし、サッカーの試合も字幕は大抵英語だし、リラックス出来るんだろうな、と思ってその後、イングリッシュパブに行ってビールをあおって帰りました。ああ、ほんとごめんよ。

私もフィリピンに行った時に、フィリピン料理ではなくて、現地スタッフが気を利かせて日本料理屋に連れて行かれてざるそば食べてたり、ドイツでもやっぱり日本料理屋でアサヒビール飲んでました。いや、ドイツ料理も食べたしフィリピン料理もチャレンジはしたけどね。先進国の人間って、たぶん、海外に行って長期滞在する時はそうやって、自国の料理も食べてみるんだろうなー。

帰りの駅で、ハウステンボスの看板を見て「あの建物、俺ん家の隣町にあるんだぜ、まったく同じやつが!日本にアレが建ってるなんてほんと、変な感じだよ♪( ´▽`)」ってスタッフが言ってるのを聞いて、確かにオランダに五重の塔が建ってるのを想像したら、その奇妙さに失笑してしまいました。そう言えばスペイン村とか、ハウステンボスとか、中華街とか、まー、日本という国には節操ないよね。バブル期の名残りみたいですけど。

ちなみにこれはご参考。

国別テーマパークについての記事
(個人的には世界三大がっかりが日本で全て観られる!と言うのに笑った)
http://homepage3.nifty.com/masahidek/euro/j9park.html