2013年たくさん聴いた曲。
こういう記事も書いておかないと忘れてしまうので備忘録っぽいですけど、お許しください。なんというか選んでいくとマイブーム色の濃いプレイリストになりました。まあ、選定基準が選定基準なので仕方が無いのですけどね。それにしてもカバー曲の多いこと多いこと。こんなにたくさんカバー曲聞いてたんですね。というか、それくらいオリジナル楽曲の力が失われている時代なのかもしれません。稀代の名曲をカバーしてしまうと代表曲が霞んでしまうのは仕方が無いとも言えますが。
潮騒のメモリー/天野春子（小泉今日子）
もう今2013年の曲といえばこれ！というくらいの曲、朝ドラ、ここまでハマったのは最初で最後かもしれません。クドカンが素晴らしいのは言わずもがなですが、あまちゃんフィーバーを周りが盛り上げてリアルタイムで一緒にお祭り騒ぎに参加できたのはよかった。紅白歌合戦での展開も素晴らしかった。もう本当にありがとうと言いたい。この曲はiPhoneに入れてたりもしたけど、どちらかというとドラマ劇中で何度も聴いたように思います。大友さんは現代音楽の人のようですが、こういう曲を衒いもなく作れてしまうというのは本当にすごいなあと感じます。
REM/Mr.Children
これは映画「リアル/完全なる首長竜の日」の主題歌でしたね。映画のルックとは実はいい感じでマッチするくらいダークな世界観。何気に掌とかマシンガンを?とかフェイクの流れにあるRockでダークなMr.Children、大好きです。今のバラード全盛の時代に誰にも頼まれてないだろうに、幸せなバラードではなくこういう曲をシングルできってくるMr.Childrenが好きですね。
ジャンク フジヤマ/魅惑の唇
2013年に発見！したアーティストのひとり。東芝のエレベータのCMで注目し始めていた人は多かったんだろうとは思うのだけど、この人は本当にAOR色が強くてまさに次世代の山下達郎。こういうアーティストがずーっと息長く活動していけるくらいの多様性は日本の音楽にも欲しいなあと思うんですよね。それにしても本当に山下達郎の生き写しみたいな人。今年は何処かのタイミングではライブ見に行きたいなあ。
ノマド/柴田淳
この人のアルバムは昨年のカバーもとても素晴らしかったですが、昨年のカバーを踏まえてさらに音楽性に磨きがかかったように感じます。柴田淳には売れ線のラインがあるんですけど、そのラインにあえて乗っからずにひとりぼっちな私寂しいー的なバラードではなく、情念や情愛をしっとり艶っぽく歌えるようになってきているんですよね。彼女の今後の動向には注目していきたいなあと感じる次第。こんな質の高いアルバムがさっぱり売れないのはどういうことなんだろうと思ってしまう。
初恋/秦基博
こういう悲しい曲、好きなんですよねー本当に。初恋に破れちゃう歌なのですが、こういう悲しみ一色の曲って、秦基博の曲ではあまり無かったように思うんですけどいい感じでマッチしてますね。
Distance/JUJU
やっぱり今年もJUJUが入ってきました。2012年はsignを聴きまくってましたが、今年はこの曲を聴いてました。JUJUは亀田音楽専門学校というNHK教育の番組内で歌ってた「恋人よ」やライブDVDの中で歌ってた「リフレインが叫んでる」、「Yes-No」もすごくよかったです。彼女の曲は今年もかなり聴くことになるのでしょう。他人の曲をカバーする時もしっかりJUJUなりの解釈が歌にしっかり乗っかってくるんですよね。
恋愛小説/いきものがかり
いきものがかりはこういう佳作の切なソングをたまーにアルバムに入れてくるのですが、もっともっとやってくれていいんですよ！ボーカルの吉岡さんの声はこういう曲にしっくりくるし、昭和ソングをたくさんカバーしてた初期を彷彿とさせて、本当にいい感じなのです。
さよなら/西野カナ
これはNHKのドラマのタイアップが付いてましたね。西野カナはこれまで若い10代からの支持が強い歌姫、という売り出し方をソニーがしていたし、彼女自身のファッションもイメージもそういう感じだったかと思うんですけど、ブルーノートで演ったり、こういうシングルを大人な夜のドラマにタイアップでぶつけてきたり、と多分年齢を重ねてきて売り方と対象年齢を上げようとしてる感じがします。そのうちメイクの感じも変わってくるかもしれませんね。実際、彼女の歌は元々とても聴きやすいのですが、これまであまりこういう切ない歌いあげるバラードは避けてきてたのではないかなあ、と思うのですよね。まんをじして、きってきたシングル、これはもっと売れて欲しかったなあ。彼女の路線変更にはかなりアグリーなんだけどなあ。
手鎖の月/LUHICA
あんまりヒットはしてないようですが、かなりパンチのある昭和風味のある歌謡曲調のPOPSです。デビュー曲はツバキのCMに使われてましたね。あの感じも好きなんですが、その路線を踏襲した2nd.。もっとタイアップに恵まれれば売れたと思うんだけどなあ。今年も頑張って欲しいなあ。3度上ハモりの声を重ねたらすごく強くなるタイプの声ってあるよね。この人はそういう声なのだろうな。
美しき残酷な世界/日笠陽子
これは進撃の巨人の前期EDですね。これ、EDアニメーションとあいまって本当に良かった。この曲、本当にかっこいい。日笠陽子という人はそれほど、よく知らなかったのだけど、その他だとけいおん！とかで歌ってたのね。イントロからアウトロまで殆ど無駄のない展開に聞き惚れます。
Bauklotze/澤野弘之
同じく進撃の巨人のサントラから。今年はしょうたんとこの人のライブも見に行けたし、本当に澤野弘之さんはいま注目の作曲家だなあと感じた次第。それにしてもこの小林未郁という女性ボーカルの声は独特の世界観があるなあ。私は彼女の歌は澤野さんの情念溢れる楽曲と組み合わさって初めて聞きごたえが出てくるとは思っているんですけどね。
itsuka/澤野弘之
2013年春のNHKのドラマ「いつか陽のあたる場所で」の主題曲。この曲は本当に素晴らしいですよ。澤野さんの代表曲といってもいいくらい。澤野さんはどちらかというと、ボーカル曲が注目されがちですが、ボーカルが入っていない曲でもこれくらいのテーマ性を持った曲を書けるというのはすごい。テーマもいいんだけど、ブリッジ部の胸が苦しくなるような展開もまた素晴らしい。
・カバー曲の部
空と君のあいだに/工藤静香
なぜか今更、ベストから引っ張り出してかなり聴きました。数あるカバーの中でも出色の出来だと思うのです、このアレンジ。最初のギターのカッティングから、Bメロからの展開部も含め、すごく聴きやすく、しっかりしたバンドアレンジが工藤静香の歌唱をしっかり後押しするんですよね。中島みゆきのか細さが無く、真っ直ぐ力強く踏み出す感じでとても好きなアレンジです。
恋一夜/Acid Black Cherry
これは工藤静香ver.を知った後に、彼らがカバーしてるver.を聴いてビビビときました。彼らのカバーアルバムはどれもなかなか良くて聞き応えあるのですが、その中でもこの曲は原曲をさらっと越えていて名アレンジだと思います。今年、かなり聴きました。
奇跡を望むなら…/クリス・ハート
彼はずいぶん前から話題になっていたので今更、という感じもしますが、本当に上手な歌い手さんですね。大陸系の歌手というのは日本で日本語で歌ってもやっぱり上手い、という感じがします。彼はめちゃ日本語が上手なので特になんの問題もなく歌いこなしていますが、彼のアルバムの曲はどれも超難しい曲ばかりです。なんせ、いきものがかりやJUJUの曲を原曲キーで歌っちゃっているわけで。。。もう一人、話題になっていたリー・ユンチュンさんよりも断然彼の方が歌心もあって聴きやすいし、自分の歌にしているなあ、という感じがします。
魂のルフラン/クリヤ・マコト
クリヤさんは15年ほど前にもJAZZアレンジでアニソンカバーアルバムを出しているんですよね。今でこそそういうコンセプトのアルバムってそんなに珍しくはないんですけど、当時としては現役のJAZZミュージシャンがそういうことをするのはとても珍しいことだったみたいです。しかも2枚もアルバム出してるんですよね。んでもって、また今回出したアルバムが名アレンジ揃い。どの曲も聞き応えたっぷりですし、ゲストボーカルの子の声がまたいいんですよね。このアルバムは必聴です。
線/椎名慶治
私の大好きな元サーフィスのボーカル、椎名さんのセルフカバーアルバムからお気に入りの曲を。なんだかんだで15年ぶりのカバーがとっても素晴らしかった。嬉しかったのは再び真正面から自分の楽曲に向き合ってくれたこと。結構、15年も経つと昔の楽曲を全く違う味付けとかしてしまうものだけど、それをしっかりと最初から最後まで綺麗にカバーしなおした。しかも15年分の経験が濃縮されていてとても聞き応えのあるアルバムに仕上げてくれている。何気に言ってはなんだけど、サーフィスのアルバムは武部さんがプロデュースした1stアルバムが最高傑作だったと思っているのだけど、ようやくそのジレンマを彼が乗り越えたのかなあ、という感じを受けた。
やさしさで溢れるように/森恵
JUJUのこの曲は何気にいろんな人にカバーされてて早くも結婚式の定番ソング化しつつありますが、そんな彼女の曲を森恵がアルバムでカバー。森恵はもう何年も応援しているのですが、関ジャニ∞の仕分けに出演して歌声を披露したりだんだんメジャー感が出てきました。このままブレークしてくれることを祈っています。
若者のすべて/フジファブリック
いまさらこの曲かよ、という感じでしょうけど、山ピー主演のドラマ「サマーヌード」を2013年夏に観てまして第二話でこの曲をテーマにしたお話が展開されるんですけど、そのドラマのとんでもっぷりはさておいて、この曲の使われ方とか展開は本当に良かったですね。映画の500日のサマーやドラマのモテキでもそうでしたが、実際の曲をドラマに絡めてくる話ってもっとあってもいいと思うんですよね。
シルエットロマンス/桑田佳祐
ひとり紅白歌合戦のDVDをいまさら買ってきて聞きましたが、このアレンジも歌唱も本家を超えているなあ、と感じた次第。桑田佳祐はどの曲も素晴らしいですが、カバーも全部桑田佳祐風に歌いこなしてしまうのが憎いところであり、アンチも生んでしまうんだろうなあ。
丸の内サディスティック/UNCHAIN
今年聴いたバンドの中でも発見した！と嬉しくなるようなバンド。カバーアルバムなのだけど、どの曲もギターのアレンジや歌の感じがツボ。このファンキーな感じ、最高。もし、今度どこかでバンドやるならぜひカバーしたいくらいの名カバーだと思ってます。椎名林檎の曲はいろんな人がカバーしていて一概に語るのは難しいけどね。
come again/Goosehouse
ネット界というか、一部では結構メジャーになってきたGoosehouseがm-flo のカバーした動画。これは何回も観ました。この曲をたった3人でカバーしようというのも驚きですし、伴奏がアコギだけ、というのも大変驚きです。このテイクは本当に何度も練習したのだろうなあ、というのがありありと伝わってきて舌を巻く思いです。
リフレインが叫んでる/Aimer
ガンダムUCの主題歌で一躍有名になった彼女のですが、どちらかというとその前に出ていたカバーアルバムがとても素晴らしいんですよね。また、カバーか。。。という事なかれ、とても素晴らしいアレンジですよ。彼女、まだ若いようなのですがここまでユーミンの曲の趣旨を理解して歌える歌い手さんはいないのではないか？と思うほどです。
思い出せなくなるその日まで/Ms.OOJA
あんまり最近のアーティストの曲をカバーするのはどうなのかな、とも思うのですけど、まだそこまでブレークしていないbuck numberの名曲をピアノ主体で美しくカバーしなおしてしまって原曲を超えかねないほどの響き方をするという皮肉な展開。できれば、buck numberにも脚光があたってくれるといいなあと感じる次第。
