サンノゼでの生活

赴任してからあっという間に2ヶ月が経ちました。時間が経つのは早いものです。

ソーシャルセキュリティー、電気、ガス、ネット、銀行口座、運転免許、引越し船便、航空便どれもこれも誰かしらにたすけてもらいながらなんとかセットアップ出来ました。

ソーシャルセキュリティーナンバーの取得は簡単でした。サンノゼのソーシャルセキュリティーオフィスに行ってパスポートと就労に関する書類を提出して受け取ってもらえれば後は一週間でナンバーが届きました。

銀行口座は予めユニオンバンクに赴任前に加入してましたが、その後、給与振込までに1ヶ月半もかかり、送られてきたのは小切手、という大変な状況でしたが、なんとか無事これも口座に振り込むことで凌ぐことが出来ました。ユニオンバンクには日本語話せる担当者がいたのでそれも助かりました。

電気とガス、後、ゴミと水道ですが電気はサンタクララ市、ガスはPG&Eというところでこれもなんとか支払いまでたどり着きました。ゴミと水道は家賃と一緒に振込。最初の家賃を10月末に支払う際には給与振込がまだだったのでやや焦りましたがなんとか日本から持ってきていた現金で凌げました。(ここはかなり綱渡りでした。やっぱり赴任の時には現地通貨を5000ドルから10000ドルくらいは持ってきておかないといけないなあ。)

ネットは不動産屋が斡旋してくれてケーブルテレビのインターネット、コムキャストを契約しました。これがまた高くて驚きました。もっと安くしてほしいなあなんて。まあ、インターネットのおかげで観たいドラマや映画、アニメが観られるのは嬉しいところですし、案外とこれまで使ってたスマホWi-Fiだけで使ってても使えるのでネット環境も大事だなあ、と感じる次第。Apple TVを購入してHulu +も観られるようにしましたが、そこそこの環境が整いました。トップをねらえ!2劇場版とかパトレイバーTVシリーズ、などの古いアニメからSAO2やSHIROBAKOなど今、日本でやってるアニメまでアニメは本当に充実してます。ドラマがそうではないのが残念ですが。

 航空便が届いたのは数週間後でしたが、服しか送っていなくて後悔しました。よくよく考えればキッチングッズを送っておくべきでした。自炊出来ずに延々と最初の10日間はextended stay in america milpitasの一階のカーテンも開けられない部屋でジメジメとした暮らしを続ける羽目になりました。スタバが主食というとても不健康な事態になりました。
船便が一ヶ月後に届き、片付けてセットアップしました。船便は日通が4人のメキシコ人と日本人とで運び込みから開梱までやってくれました。メキシコ人たちにかかれば、大きなテレビ台も軽々と持ち上げてしまうことに驚きました。

 サンノゼでの生活は自動車が無くてはどうしようもなく、一ヶ月はレンタカーでヒュンダイエラントラを運転していましたが、一ヶ月後にマツダマツダ3(アクセラ)がカンパニーリースカーとして届き、通勤にはそれに乗ることになって毎日通勤しています。結構気に入ってます。割とアクセル踏み込むと快走してくれます。サンノゼではフリーウェイを走ることも多いので、そこそこ飛ばせるのは大きなメリットです。
 自動車の運転免許ですが、定住者は州ごとに違う法律に基づいた免許を取得しなくてはならず、カリフォルニア州DMV(自動車学校と免許センターがセットになったようなところ)で筆記試験と実技試験を受ける必要があります。筆記試験はなんとかパスしましたが今度は実技試験をパスしなくてはなりません。

 某所にあるアメリカ支社の本社に研修のために出張に行ったり、シアトル出張に行ったり、サンクスギビング明けにはシカゴ、フィラデルフィア、ボストンに出張に行ったりしました。ある事情で一気にやることが降りかかってきた上に、予算編成時期も重なり、顧客とのやり取りも増え、激しめのシチュエーションに突入しました。予算は大方サンクスギビングでなんとか一区切りつきましたが、その他の仕事はこれからもHOTな状態が続きます。まー、暇よりも余程マシですけど、なかなかに大変です。

 シアトルではスターバックス最初の店舗に寄ることが出来ました。海沿いにあってとてもこじんまりとした店舗で、座る場所すら無いのには驚きましたが、ここがスターバックス発祥の地か、と思うとなかなか感慨深いものがありました。味は普通でしたが。PIKE market placeというところでした。スターバックスはシステムが極めて簡単でわかりやすいですし、クオリティも一定には保たれているのでこちらでもよく利用しています。Peet'sとか他のチェーンもたまに利用します。家でもコーヒーはたまに作ります。

 シカゴでは打合せの後に時間があったので街中を歩きました。サンフランシスコやサンノゼとはまた違った雰囲気でしたね。電車の鉄橋が街中の道路の上を通っていて、中々雰囲気のある街でした。Lawry'sというお店でプライムリブステーキを食べましたがこれがまた美味でした。とても柔らかく、またここのサラダは目の前でソースと和えてくれるのですが、これもなかなか印象的でした。東京だと恵比寿にも店舗があるそうですが、行ったことのある人の意見では値段も東京の方が高いし、クオリティはアメリカの方が良いとのことでした。

 ボストンでも時間が出来たので、ボストン美術館ホロコーストメモリアルモニュメントであるとか、ハーバード大学、ボストンカレッジ、アメリカ独立の立役者ポール・リビアの家に行ったりしました。ポール・リビアのことはよく知りませんでしたが、話を聞いてると坂本龍馬みたいな人がアメリカにもいたのね、という感想を持ちました。ホロコーストに関してはユダヤ人のホロコーストからの生き残りの方々のメッセージが数多く残されておりまた、モニュメントではある種ガス室を彷彿とさせる形になっておりこれがまたぎくりとするような形になっており、胸が締め付けられるような場所でした。ハーバード大学ではジョン・ハーバード銅像の靴の部分にタッチして写真を撮ってみました。ユニオンオイスターハウスというアメリカ最古のレストランで晩御飯を食べました。J・F・ケネディお気に入りのブースがあったり、数多くの有名人や政治家が訪れており、料理自体もかなり美味でした。クリームを使ったオイスターやクラムの料理がとても美味しかったですね。

 サンクスギビングでは上司の家に招いて頂き、七面鳥食べたり、ロブスター買ってきて食べたりとなかなかに得難い経験もさせてもらいました。ブラックフライデーには買い物にも出かけてみましたがとても混んでいて買い物どころか駐車場に停めることすら困難でした。実際、家電も服も安く、50%OFFくらいはザラでして、確かに買い物に行く人が多いのは頷けました。

 英語でプレゼンテーションをする機会が何度もありましたが、小気味よくグッドインプレッションを与えるプレゼンテーションがいかに難しいかを痛感しました。うーん、かなり難しいぞ…と。製品や性能に興味持ってもらってうまくいくように心を砕くことのなんと難しいことか、と。もっと勉強が必要ですし、毎日勉強だなあ、と強く感じます。英語と日本語を交互にスイッチしながら物事を考えて臨機応変に顧客の要請に応えていく、というのは簡単そうで全くそうではなく、見るとやるとでは大違いです。