昇格試験/外部アセスメント/面談攻略

 さて、長らく書いていませんでしたが、外部アセスメント攻略記事の3本目、面談攻略になります。

kikidiary.hatenablog.com

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 これもまた、実際問題、しゃべったり目を見たりするようなところもあったりして、簡単に攻略方法を知っているからと言って、攻略できるような代物でもないのですが、(aka ラーハルト (from ダイの大冒険))とはいえ、こればかりは知っていた方が良いとも思うのでメモ書き程度に残しておきます。

 

コツに関しては自分で研修会社でセミナー受けたうえで学んだところも大いにあります。

 

■形式

 ・ロールプレイング方式

 ・事前に別の試験(大体、インバスケット)の最中に舞台設定を10-15分程度で読み込む

 ・10分間、部下を演じる人を相手に、上司になりきって面談する(私は今回はコロナの影響もあり、直接面談が難しく、Zoomでのウェブ面談になりましたが。。。)

 

■狙い

 ・インバスケットなど他の試験でテンパっているところに完全に違うお題で面談を実施し、部下相手になんとか部下の心服を得られるように導いていく。

 ・大体、お題も組織とその部下にとって、緊急性が高く、重要度も高い。

 ・一定以上の心理的重圧が掛かっている、ストレス状態での上司の振舞いをアセッサーはみる

 ・部下はやる気が無かったり、指示を聞かなかったり、プライドが高かったり、悪態をついたり、声を荒げたり、コントロールが難しかったり、と非常に難しい反応をする

 ・「限られた時間」というのもストレスファクター

 

■進め方

 ・人それぞれ、部下との面談には進め方があると思う。でも、これという正攻法は無く、激詰めして突破した人もいれば、話をよく聞いて相手の譲歩を引き出して突破した人もいる。なので、絶対の正解は無いのだけど、重要なポイントはいくつかある。

 ・アイスブレイクを最初に入れ、必ず、部下と打ち解ける。忙しい局面でも相手の動向や趣味などから、最近の調子を探り、雑談を30秒くらい入れてから、本題に入る。

 ・まず、事実の指摘から入る。今日は、時間が無い中だが、フィードバックをしていきたいと伝える。

 ・部下を尊重しつつ、組織の大方針や自社・自組織の方針、自分の方針、部下にやってほしいことはきちんと伝る。

 ・しかし、部下を無下に否定しない。部下を屈服させようとはしない。部下の言い分を聞く。10分間しかないので、むやみに真っ向から否定をすると部下が心を閉ざし、立て直しが難しくなる。部下がわかってくれていないときは「わかりにくかった様子なので、もう一度説明しますね」と、最初に説明した方針を理解してもらうまで説明する。

 ・どうすれば、できていないことをできるようになるか、部下に施策を選ばせる。自分の方針を押し付けず、上司から提案はするが、最後は部下が納得した上で、自分から選ばせる。腹落ちして自分からやらないと成果が出ない。

 ・理想は実行計画まで練ること、実際にはそこまで行きつける人はあまりいないものの、、、

 ・部下にとっての「NGワード」を踏まないように気を付ける。地雷を踏むと十中八九反応する。年上の部下であれば態度を気を付ける、とかね。

 

下記記事も大変参考になった。特に、この面談演習のゴールを部下の「心服」に置いているのが好感を持った。

www.ma-frontier.com

だいたい部下をわざわざ呼び出して面接し、問題の決着を図らなければならない場面と言うのは、ほとんどがトラブルが起きているなど「重要かつ緊急な」節目の場面である。こうした場面で、マネジャーは、部下に質問し、その言うところを傾聴はするのもいいが、最後は自分自身の責任で物事を決めなければならない。そのリスクが取れない人は決してマネジメント能力を高めることはできないのである。自分自身が決心をしなければいけない場面の心理的負荷を部下に委ねようとするような上司に誰が心服するだろうか。